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2015/03/29 12:45
ドバイが終わって。
国内の精鋭4頭が出走したドバイが終わりました。
結果はついては来なかったけど、果敢な挑戦をした陣営と馬には大拍手です。
90年代は海外遠征するだけでお祭り騒ぎだったものですが、今は毎年のように凱旋門賞やドバイなど、トップホースが海外に遠征する事が定例化してきました。
一歩一歩果敢に挑戦を繰り返して来た、先人の情熱が築き上げて来た風潮とも言え、本当に、挫折と敗北の繰り返しの先にある栄光を掴むための、地道な努力には胸を打たれます。
今は海外で日本調教馬が勝つ事も度々あるのは、日本競馬がそれを目指して来たから。
目指さずしての勝利など、有り得ないのだから。
それはさておき、ドバイシーマクラシックの勝馬、ドルニヤの走りは見事でした。
欧州馬特有のロングスパートを繰り出しての勝利だったワケですが、早め先頭でも全くバテる気配も無く、ラスト400mを23.2秒でがっつり走り切るのだから大したもの。先団のあの位置からあれだけの脚を使われたら、どんな馬でもお手上げと言うしかありません。
欧州の競馬では日本に比べて加速が効かない分、早めにトップスピードに乗せて、どれだけスパートを維持出来るかに主眼が置かれています。
(日本の様に、先行して直線で後続を引き付ける等という事をしていたら、こっちが加速する前に後続に交わされてしまうでしょう。)
凱旋門賞でも基本的に300m地点で先頭にいた馬がそのまま勝つか2着に入ると言う、日本とはかなり違った競馬の性質がありあす。2012年の様にゴール直前で替わるというのは本当に稀なケースです。
今回、ドルニヤは日本馬にも劣らないスピードと欧州の真骨頂とも言える持続力の両方を兼ね備えた、正にワールドホースの走りでした。
まさに圧巻。素晴らしいレースでした。