245件のひとこと日記があります。
2015/02/15 02:35
競馬と馬術と学術と.2
仙台市に昔あったという競馬場。
「どうして今は無くなったのだろう」と言う好奇心の赴くままに、私は県立図書館の郷土資料質で簡易的な調査を始めました。
私が友人から聞いた競馬場は「仙台競馬場」。仙台市の南部、太白区の郡山という所にあったと聞きました。昭和35年に廃止された事はネットでヒットしていたので、その前後の仙台市の古地図を見ていくことに。
まぁ、当然、当時の地図には仙台競馬場が図示されていたので、その座標は一発で特定できたのですが、昭和20年の仙台市の地図を見ていると「!!??」。
「なんか、仙台市の東端にも競馬場があるぞ?????」
昭和20年の仙台には競馬場が二つ。同じ市に競馬場が二つ?どういう事?
もう少し詳しく調べようと思い、資料室を物色していると「宮城県産馬要覧」なる資料を発見。この資料を遺した「宮城県産馬畜産組合」は戦前の宮城県で地方競馬を主催していた団体でした。
この資料によると、仙台市東端の競馬場は草競馬の競馬場で、組合は助成金を出していた。仙台市南部の競馬場は公の地方競馬場である事などが書かれていました。
驚いたのは、この資料には明治中期から戦前まで宮城県内には多数の競馬場があった事が記されていました。
「これ、今はもう誰も知らないじゃん。じゃあ俺が全部知ってやろう。そしてその集大成を図書館に寄付しよう。何十年後かの誰かがそれを見てくれたら嬉しいじゃん。」
そう、思い立ってもう少し踏込んで史学の道に足を突っ込んでみる事になったのです。
次につづく