分析依頼　−エピファネイア−

分析依頼のメッセージを頂きました。

有馬記念の枠順が決まってから、エピファネイアにとって良い悪い枠なのかご解説いただけないでしょうか。

上位人気必至ですので、ぜひよろしくお願いいたします。

では、行って見ましょう。


エピファネイア（7枠13番）○
　既に掲示板等で既出で、当然にご認識の通りかと思いますが、お世辞にも良い枠と言えないと思います。五分に出てしまうと、逃げ馬もいない中、どんどん前に行ってしまってカベを作れず掛かって撃沈…という最悪な筋書きが想像できてしまいます。見事な走りだった前走ですが、前にカベが出来なかったらあそこまでの走りは出来なかったハズ…。枠そのものはマジでどうか？という枠です。
今年の中山は9月開催が無かったので、夏に根を張った芝が残っており、内のコンディションが良い事も、外枠を不安にさせます。

　ただ、そんなにスタートが良い馬か？と言う部分を改めて気にしてみる必要もあると思います。実際、前目での競馬をしたのは、この菊花賞以降ではＪＣだけで、後はなんだかんだで前に馬を置いて競馬が出来ている点は見落とせません。ＪＣがたまたま前に行ったのか、今までがたまたま後ろだったのか。この辺をよく見極める必要がありそうです。率直に、まともに前に行ったのはＪＣだけなので、極端に気にする事でもない気もします。

　追い切りの動きは、馬也でサッと流す程度で、好感が持てました。あまり気合を乗せすぎるとこの馬の場合逆効果にもなりかねません。


ゴールドシップ（7枠14番）×
　先行策も有り得る馬ですが、枠が枠なので後方になってしまうと思います。騎手との手合いの問題もあり、あまり噛み合ったコンビではないと見受けています。

　性格が非常にクセがあって、こういう馬を人間の意思で従えようとしたり、馬上でアレコレ指示を出すのは完全に逆効果。人間を見下しているタイプの馬なので、おだてて乗れるかどうかがこの馬に動いてもらう一つのカギだと見ています。

　人間でもそうですが、格下から指示を受けても中々聞こうとはしません。目上からの指示であれば一定程度までストレスなく聞く事が出来ます。馬は基本、人間は馬より上位と認識しているので、騎乗者の指示に従うのです。例外もいて、人間を見下しているのがゴルシとペルーサ。こういう馬に乗るには精神的度量が必要です。

　ノリさんはその点に関しては達人の域で、とにかくゴールドシップの好き放題にさせてあげて、指示は唯一「最後の600ｍだけ、なるべく本気で走ってね」と言うもの。とにかくアレコレ指示を出すとヘソを曲げられてしまうので、最小限の指示、1回だけの指示をどこでだすかがポイントなのです。

　岩田騎手はノリさんとまたタイプが違うので、この辺がどうかと言う印象。追い切りのビシビシ追って動きは絶好ですが、意図的に動かさなかったノリさんと比べてどちらがこの馬に適しているかは、判断のポイントだと思います。馬が岩田騎手を気に入らなかったらレースではベストを発揮してくれないでしょう。まぁ、気合を入れて乗ったのは陣営指示でもあったようですが。


ジェンティルドンナ（2枠4番）◎

　やはりこの辺の枠をチョイスしてきたな、と言うのは衆目の一致するところでしょう。前走は流れの速い展開で後ろが有利な印象を受ける中、エピファには及びませんでしたが、前にいた中では4着に残って格好はついていると思います。

　今年の中山は前述の通り特殊な原因で内のコンディションが保たれているので、内枠で前目に行けば十分に勝負になると思います。

　追い切りは2頭併せの馬也。「気合を乗せる」意図があったとの事ですが、宝塚記念も似た感じの2頭併せの追い切りで掛かってしまい自爆してしまったので、傍目からはあまり好印象を持てません。連戦していますし、単走馬也で追い切ると思っていたんですけどね…。

　レースに行けば自分から気合を出してくれるので、乗り過ぎないようにして欲しいなとは思いました。


ジャスタウェイ（8枠15番）　×

　距離のカベ云々が議論されている馬ですが、私はハッキリ言ってこればかりは走ってみないと分かりっこないと思っています。ただ、折合いはつく馬で道中で脚を消耗するタイプではないので、メンタル的には持つと思うんですよね…。

　枠は何と言っても有りがたく無さすぎな外。今回は内有利が鮮明に出そうな分、切ってしまおうと思っています。


こんな感じで、ジェンティルを筆頭に、エピファ、ワンアンドなどで組み立ててみたいと思っています。