競輪
245件のひとこと日記があります。
2014/08/22 22:49
裏コラム 札幌記念
追切り所見
ゴールドシップ…90点
単走での追い切り。いつもの事ながら「これでＧ�鞠呂覆痢�」と感じてしまうくらいのノッソリしたフットワーク。直線で一瞬ハミを取りかけていた事から見て、この馬としては高いコンディションにあるように感じます。
ただ、調教のタイムやフォームそのものからレースを展望するのはこの馬の場合、無意味と言ってもよく、とにかく機嫌をどれだけ損ねていないかが注目ポイント。
とにかくノリさんが鞍上で「無」の状態になっていて、促す部分も殆どなく、文字通りの「馬なり」追い切り。具体的に言うと、「コーナーで内を通らせた」「直線入っても拳の躍動が随伴する程度」と言った感じで、機嫌を損ねない様にゴールドシップに対して何も要求しなかった事が挙げられます。
これはクセ馬に乗る際にはとても重要な事です。騎手から馬へ出す指示は、大なり小なり馬にストレスを与えています。このストレスが馬の許容範囲内ならあまり問題無く馬を動かせるのですが、この「許容範囲」がやたらと狭い馬がいたりするんです。ゴールドシップやステイゴールド、ペルーサ辺りは多分最たる例。とにかくムカつかれようものなら「こんな騎手の指示には従ってやらん。」という具合に、とにかく指示を拒絶し続けます。その結果、乗り手は馬を御そうと思って余計に多くの指示を出す事になり、それに対して馬は更に指示を拒絶、そこで騎手はさらに指示を…というデフレスパイラルに陥ってしまうものなのです。
そこで、「出す指示を最小限に限定する」という乗り方が有効になるワケです。・追い切り段階で指示を出さない、・出遅れても追っつけない・道中は黙っている…など、とにかく馬の思うように走らせて、指示によるストレスを最小限に留める。そして「最後の直線だけ、出来るだけ本気で走ってね」と言った具合に、重要な部分だけ指示を出して、ストレスを許容範囲内に留めてレースを纏めるのです。
宝塚記念はこういった試みが奏功して、ゴールドシップがゴールドシップらしからぬパフォーマンスを発揮して勝利したワケですが、追い切りのときからそのような試みが行われていました。
この技術は超が付くほどの高等技術である事は言うまでもありません。まず、少ない体重移動や騎手の脚による圧迫で、馬を十分に動かせるぐらいに騎乗技術そのものが高水準に達していないといけない上に、馬に走られても気にしない、ナメられても受容できる、他馬の動きに捉われないといった精神的度量の大きさも必要です。Ｇ�気篏転泙蚤焦呂瞭阿�を気にせず、しかも好き放題やらせている自分の騎乗馬に対して、不安を覚えないだけの度量となると、やはりなかなかそれらを兼ね備えられるモノではありません。
こういう騎乗は岡部幸雄・安藤勝己元騎手や横山典騎手、柴田善騎手はかなり高い次元で可能だと感じます。
参考
http://pr.news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=25852
話をゴールドシップの追い切りに戻しますが、通常の追い切り後に、函館競馬場のパドックをスクーリングを行いました。
ちょっとこの辺に一抹の不安があるのかな…と思います。
普通に何の心配もない状態であれば、スクーリングなどせずに通常の追い切りだけでサッと切り上げるからです。
この話を聞いたときにちょっと思い出したのですが、宝塚記念でゴールドシップは一番最初に本場場入場をしましたが、コースに入る直前に馬がコース入りを拒絶する仕草を見せて、横山騎手がコース入りを止めて、他馬のコース入りを待ってから、ゴールドシップは返し馬に入って行きました。
この辺から考えると、もしかするとですが、ゴールドシップは結構、物見をするようなデリケートな一面があるのかもしれません。となると、函館での滞在時にソワソワしていた所があるのかも？？馬って遠征先とか、知らない所に行くと、すごくソワソワするものなんです。
この辺がストレスになると走りに影響する可能性もあり得ます。勿論、影響が無いなんて事もありますが…。この辺を10点差し引いて、90点の追い切りと判断します。
因みにゴールドシップは返し馬で状態を判断しやすい馬です。
返し馬のときに、「自分から速歩をしようとする」「自分からハミを取りにいっている」という兆候が出れば、期待度大。
宝塚記念の返し馬で初めてこのような仕草を見せており、本人としては珍しく走るつもりになっていたようです。
- ゴールドシップ
- ステイゴールド
- ペルーサ
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ゅんさんがいいね！と言っています。
2014/08/27 21:47
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MOMOさんさんがいいね！と言っています。
2014/08/23 16:02
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アラシさん
>MP4/4さん
読んで頂きありがとうございます。野球やサッカーと違って日本では馬術の競技人口が多くないため、競馬が好きでも馬の動き方は知らないと言う方が多くいらっしゃいます。
そのような方たちに少しでも、新しい視点を提供できればと思ってネット競馬で活動している部分もあります。
取り組みの一環として技術的な事を平易な文章で説明するようにしているのですが、そういった部分を汲み取って頂きとてもうれしいです！2014/08/23 01:01
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アラシさん
>飛虎さん
いいね！ありがとうございます！2014/08/23 00:54
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MP4/4さん
他所でもよくお見かけしますがアラシさんが技術を文章にして表現されるのは感動します。
私も乗馬をやっていた人間なので尚更です。
失礼しました。2014/08/22 23:32
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MP4/4さんがいいね！と言っています。
2014/08/22 23:24
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飛虎さんがいいね！と言っています。
2014/08/22 23:24
