245件のひとこと日記があります。
2014/02/13 22:21
裏コラム べストレイン特別 回顧
Q.みんなの「タレコミ」ニュースに、船橋競馬で1度止まった馬が差し切り勝ちとのニュースがありますが、あれはどのような事象?現象なのでしょうか?
ちょうど当該映像を見て分析していた所で質問のメールを頂きました。
コラムに載せるほどのパブリシティーは無いと思うので、日記にて回答致します。
さて、話題となっているのが本日の船橋競馬8R「べストレイン特別」の勝馬グランフィデリオ。直線、一気に止まってしまったかと思いきやその後に再加速し先頭に立つとそのままゴール。いまどきゲームでも見ない珍しい勝ちっぷりでした。
http://www.youtube.com/watch?v=nJIsST17gRE
止まった事について
まず、騎手が「馬が物見をして急に止まった」旨のコメントをしているので、何かを見て驚いたという事は99%間違いない所です。実際に騎乗していた騎手のコメントは他のどのような情報よりも信用が置けます。
では、何を見て止まったか。私は映像から300mのハロン棒に馬が驚いて止まったと分析します。このコース、300mと100mのハロン棒だけ他のハロン棒と形状が異なっています。
また、300mのハロン棒は直線入ってすぐの所にあり、コーナーを曲がってくる馬に視認しづらい上に、小回りの上にスパートでスピードを上げながら周ってくるので、馬が「何かがいきなり現れた」と感じやすいと思います。同形状の100mハロン棒を問題泣く通過したのは2回目に見ることと、直線上にあったので十分に視認が出来ていた事が理由と考えます。
この馬はキャリア3戦目で、且つ始めてのコースなので、こういったハプニングは起こり易いと言えます。
再加速した事について
これは他馬に抜かれて、馬群を視認できるようになったからだと思います。馬群がいる事によって我に返って「抜かないと!」という前進気勢が戻ったのではないかと考えます。これは阪神大賞典のオルフェーヴルと同じ状況にあったと思います。
ただ、普通は一旦前進気勢が削がれると又取り戻すケースはあまりないので、今回の事例は本当に稀有な事であったと言えると思います。
この再加速で見せた闘争心が競走能力に直結するかというと「う〜ん」な印象。一旦とまって、他馬を抜いていくというのと、普通に他馬と競るのは馬の状態が違う気がします。
今回は一回パニクっている分、変なスイッチが入った部分も大きいと感じるんですよねぇ…。
今後精神的に落ち着いてどっしりしてくれば、安定したレースぶりが期待できるかもしれません。
…ゴール後の挙動も明らかに他の馬に比べておかしいですよね。
-
アラシさん
>マリノスさん
ハロン棒に驚いている馬は久しぶりに見ましたわ。
昔、馬場の外にとまっていた軽トラに驚いてぶっ飛んで行かれた事がありますけど、臆病な馬って本当に何に驚くか人智を超えている部分がありますよね。 -
源マリノスさん
見た感じハロン棒に物見したようですよね。
単騎でコーナーに突入したことも一因でしょうね。 -
seunyaさんがいいね!と言っています。
-
アラシさん
>Merciさん
馬に急に止まられると、騎手は前方向に放り出される形で落馬します。
今回のケースも騎手が「馬が急に止まろうとしたので、手綱を引いた。そうしないと落馬してしまう状況だった」という旨のコメントをしているので、危なかったかもしれない所ですね。
まぁ、馬より臆病な動物は滅多にいないでしょう。
馬は元来広い草原で周囲に障害物や遮蔽物のない世界で生きていたので、突然何かが出てきたりするのに慣れていないんです。 -
アラシさん
>パパさん、ぴかりんさん
ハロン棒はともかく、ゴール板の反射とかに驚く馬は結構いるんですよね。
あと、夏の新潟の夕方のレースでも、直線にスタンドの影が大きくせり出してくるんで、一瞬怯んで影の中に入って行く馬もいます。
何に驚くかは馬によってかなり差があるんで、あるていど技術的な経験積まないとなかなか見て取れないかもしれないですね。 -
ぴかりんさん
こんばんは。ニュース見て、ビックリ!
こんなことあるのですね!
そして、わかりやすい解説になるほど!と。
参考にして、もう一度レースを見てみます。 -
Merciさん
アラシさん、こんばんわ。。。
いつものように大変わかり易いご解説ありがとうございます。。。
でも、馬って急に止まったようになっても騎手は大丈夫なんですか?
馬って案外臆病な動物なんですね。。。
そんなに精神力の弱い動物を競走に使うって、ちょっとムゴイことなのですね(-_-;) -
めがねパパさん
なるほど…
早速分かりやすい解説ありがとうございます。 -
めがねパパさんがいいね!と言っています。