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2015/02/01 00:35

コラム2 ペルーサと藤沢師

私がよく、例えで出すのは徹夜のマージャンだ。
マージャンをやっていると、気持ちが乗ってきてしまい、眠気も感じず、時間の経過も気にならず、トイレにも行かず、ひたすら朝までマージャンを打ち続ける。
馬で言えば、正に前進気勢が乗っている状態だ。さっき書き忘れたけど、馬の前進気勢が乗ってくると疲労とかも感じにくくなる。

マージャンが終わって、帰宅。
するとどうなるだろう。ここで不眠・疲労・空腹が一気に襲ってきて爆睡する。
そう、「反動」である。
馬も然りで、前進気勢が乗っているからと言ってレースに使い続けたりすると、テンションでカバー出来ないほどに疲労が溜まってしまい、ガクっとなる。
そう、「反動」である。

マージャンをやらない人でも、夢中になっている時を考えて欲しい。

・ゲームのやりすぎる。(気づいたら翌朝)
・美味しいものを食べ過ぎる。(体重計に乗って後悔)
・友人との長電話。長話。(気づいたら深夜)
・本を読みふける。(気づいたら深夜)

…状況の変化も気にならない程に夢中になってしまう時、人間も前進気勢が乗って来ていると言って良い(どんな例えだ)。

話を元に戻します。

ペルーサは前進気勢が乗ってこない故、前進気勢の乗っている他の馬に遅れを取る。
自分から動こうとせず、馬が本来持っている「サボりたがり」がほぼ全面に出てしまっている。
そんな状況なのだ。

ペルーサは、人間で言えば勉強の出来るヤンキーと言った所で、親や先生も「お前はマジメにやれば絶対出来るのに…」と嘆くような馬なのだ。(またもやどんな例えだ)

以下4、消されたので割愛します。

以下5、

さっきも書いたけど一旦楽を覚えてしまった馬を、元の状態に戻すのは難しい。
(以前、「馬の福祉」にも書いたので参照されたし)

馬にとって本気で走るメリットは何一つないし、逆に、楽に走れば疲れない分、メリットがある。

この厳然たる構図がある限り、馬が自発的にヤル気を出すなんて事は期待できないのだ。
この状態から立ち直った馬は見たことがない。

だから、こうなってしまった馬は競馬でも乗馬でも大体見限られてしまう。

それでも藤沢調教師は、ペルーサをもう一度ウイナーズサークルに立たせるために、3年間も根気強く調教を施している。
藤沢厩舎ともなれば預託希望者は沢山いる訳で、そんな中、三年間賞金を稼いでいない馬に馬房を割り当てて、再起を図っている。

「一勝より一生」

ペルーサと藤沢調教師を見ていると、その言葉に全く偽りが無い事が飲み込める。

本当に今後ペルーサが復活する日が来れば、それだけで調教史上に残る大快挙だといえると思う。

私が心の奥底では「不可能である」とすら思っている、馬の精神面の矯正を、この目で見られる日がくるのか。

頑張って下さい。ペルーサ&藤沢調教師

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    青葉賞のときような豪脚を、ペルーサの復活勝利をぜひ見たいものです。

    2015/02/01 06:47 ブロック

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