上野薫さんの恩返し（闘神雑賀孫市和尚）

今日は、和歌山伝説の紀州犬孫市号に近付きつつある根来乃剣鋒号が文部科学大臣賞を受賞した祝賀会が行われました

オーナーの方は私に挨拶の１つもありませんでしたので誰だか存じ上げませんがオーナーの奥様が私に御丁寧に御挨拶をしてくれましたので根来乃剣鋒号の受賞を心から御祝い申し上げます

オーナーからのお話を聞く事が出来ませんでしたので私が今日の祝賀会で心に残った事を日記の本題として書かせて頂きます

以前からお知り合いの上野薫氏が御祝いに一曲唄っておりました

曲名は【恩返し】という曲でした

歌唱力は抜群の事ながら歌詞の意味の深さに私は感銘を受けました

奥様に対してなのか紀州犬の師匠に対してなのか紀州犬の御世話をしてくれているスタッフの方に対してなのか誰に対して上野薫氏が唄ったのかは私には解りませんが心に響く歌声でありました

上野薫氏と私は紀州犬の品評会で稀に顔を会わす程度の関係でしかありませんが昨年に私が飯を食う金も無く途方にくれていた時に食べきれない程の弁当を頂きました

私は、和歌山の人間には誰一人助けてもらう事はありませんでしたが上野薫氏には顔を会わす度に食事をご馳走して頂きました

何の義理も無い私に何の見返りも期待する訳でもなく只、腹一杯食べなさいと食べさせてくれた恩義を私は忘れる訳にはいきません

上野薫氏も私と同じく体中が満身創痍であるにも関わらず他人の心の傷みを理解出来る素晴らしい方です

私も、いつかは上野薫氏に恩返ししなければなりません

上野薫氏は自分の体調が優れないにも関わらず他人の心配ばかりして体を酷使していますから私のようにならないでもらいたいと思います

上野薫氏は紀州犬をこよなく愛しています

私から見れば上野薫氏の人生そのものが紀州犬と同じように思えてなりません

紀州犬に負け犬という言葉はありません

紀州犬は敵に大怪我を負わされても傷が癒えれば再び挑みかかっていきます

自分が死ぬか相手を倒すかまで絶対に諦めないのが紀州犬です

私も、紀州犬のような人生を歩みたいと常々、念頭に置いて生きています

上野薫氏も全く同じです

私は、長生き出来ない体になってしまいましたが上野薫氏と奥様には日本人が忘れかけた紀州犬の生き様を１人でも多くの方に伝えて欲しいと願っています

恩返し

今の日本人の心から薄れた言葉です

上野薫氏と奥様には健康に過ごしてもらいたいと私は願います