Hearts on Fire（雑賀孫市）

奴も好きな曲だった

奴と自分は表と裏みたいな感じだった

奴は稽古ばっかりして努力で強くなった男だった

自分は、今でこそ心臓を手術して判った事だが生まれつき心臓が弱くてあまり稽古出来なかった

しかし、他人から見れば稽古しないくせに妙に闘えたから非常に嫌われた

奴とはファイトスタイルも正反対だった

奴は、長期戦が得意で自分は短期決戦しか出来ない

奴は、決まったルールの中で闘って自分は自分の考える最強を求めて闘う場所を探し続けた

これは、私の持論だが相手を倒すのに手数は必要なく一撃必倒の技があれば絶対に負けない

軽いパンチでは絶対に自分も相手も倒れないから渾身の一撃が必要だと自分は考えています

全ての突きや蹴りを受けないようにするから余計に気力も体力も消耗してしまう

相手が自分を倒しにくる一撃を見極めてその時に自分が先にブチ込む

全て我流の考えの闘い方だが殆どの勝負で負けた事がない

相手と自分に圧倒的な力の差があっても負ける時は自分の心が折れた時だ

死や敗戦を考えてる時は迷いが生じて負ける

全てを意識しなくなった時に勝利が待っている

だから、何事にも恐れず立ち向かっていけば勝てる

奴は、今まで何度倒しても負けを認めなかった

でも、最後に会った日に奴は私に言いました

わえは、お前に一回も勝てんかった

そやけど、お前より先に死ぬさけそれはわえの勝ちやなって…

今、お互いに好きだったHearts on Fireを聴いてるがお前さんにも聴こえるか？

自分は、お前さんをそんなに友達と思ってなかったが後で読経するからそれは聴いとけ

今まで、お前さんの事を軽視していた自分を恥じながら読経するから

今度、そっちで勝負する時も気分良く倒してやるから少し待っといてくれ

又、会おう

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ＩＴ人生奮闘日記</a>