289件のひとこと日記があります。
2016/11/02 19:12
熱中症(ねっ、チューしよう。)
夕空晴れて 秋風吹き
月影落ちて 鈴虫鳴く
思えば遠し 故郷の空
ああ我が父母 いかにおわす
『故郷の空』
1888(明治21)年に刊行された『明治唱歌』に載った歌詞である。作詞は『鉄道唱歌』で有名な大和田建樹(たけき)。
メロディーがピンとこない方はドリフターズの『誰かさんと誰かさん』を思い出して頂ければ良かろう。
そのドリフターズの歌は、1930年代に作られた『麦畑(誰かが誰かと)』という作品を基になかにし礼氏が作詞した。
ドリフターズの歌は『故郷の空』が文部省(当時)唱歌だったため、一部のマジメな方々からは批判されたのだが、実は原曲であるスコットランド民謡『Comin' Thro' the Rye』(詩はロバート・バーンズ)の内容に一番近いのはなかにし礼氏の作詞したものである。
誰かさんと誰かさんが
麦畑
チュッチュチュッチュしている
いいじゃないか
このロバート・バーンズ、18世紀スコットランドの国民的詩人である。紙幣にも印刷されるほどの文学者。日本では『蛍の光』の原曲である『Auld Lang Syne』の作詞者と言えば理解して頂けると思う。
ただし、『蛍の光』も原曲とは掛け離れた詩に変貌してしまっているのだが。
( ̄▽ ̄;)
国民的詩人であるにもかかわらず、この詩人、私生活は…無茶苦茶。37歳の若さで他界した時に妻に残されたものは、妻以外の4人の女性との間に生まれた子供を含め9人の遺児だけだった。
( ̄▽ ̄;)
随分と麦畑で遊んだのね。
( ̄▽ ̄;)