辞書の話 ｰ11

不思議なルビ(振り仮名)の言葉がいくつかある。


1.閑話休題
2.遮莫
3.加之

読めますか？




1.閑話休題
普通は「かんわきゅうだい」とそのまんま読むのだが、ルビとして「それはさておき」でも良いらしい。

2.遮莫
読みは「さもあらばあれ」で、意味は「然も有らば有れ」すなわち「不本意だが仕方ない」という事。

3.加之
「しかのみならず」と読む。意味は「あまっさえ」【剰え】と同様に「そればかりか」「その上」である。


…これら、いつ使うんだろうか？実際に文章の中で使われているのを見た経験があるのは【閑話休題】の「それはさておき」だけだ。
(→※印)

しかも、2.と3.は振り仮名があっても意味が解りにくい。「さもあらばあれ」とか「しかのみならず」とか、日常語としても使用頻度はほぼゼロだろう。

漢文の教養が無いと、使われている文章を読んでも意味が解らないし、そもそも漢字自体を読めない。きっと他にもこのような言葉がいくつもあるのだろう。単に俺の勉強不足なのか…？



※作家・半村良さん(『戦国自衛隊』の原作者)の文章だったような記憶だが、作品名が思い出せない。
(￣▽￣;)