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2014/10/15 19:07
生き物の名前の話1
日本人は生き物に名前を付けるのが大好きである。そしてまた、実に多くの生き物を国民全体が良く知っている。
図鑑に於いては、名前は和名(標準和名)と学名(ラテン語またはギリシャ語)が使われる。多くの図鑑では和名はカタカナ表記になっている。人間は「ヒト」、象は「アフリカゾウ」「アジアゾウ」「マルミミゾウ」といった具合だ。
問題が生じるのは、名前の由来が解らない種類に出会った際であろう。
例えば上の写真。
和名はメガテンガニ。名前の由来をご存知だろうか?ネットニュースを細かく読む人なら、「所さんの目がテン!」という番組(日テレ系)に由来する名前である事を指摘出来るだろう。
では、ドウキョウオサムシの場合はどうだろうか?
「同郷」「道教」「銅鏡」…?様々な日本語を思い浮かべるだろう。
実はこの昆虫の名前の由来、「道鏡」である。
道鏡は、馬よりでかいイチモツの持ち主として知られる歴史上の人物である。
オサムシは分類する際に生殖器の形状が決め手となる。名付けた昆虫学者は、雄の巨大な生殖器を見てなかば冗談で付けたのだが、現在では図鑑に正式な和名として採用されている。
本当に可哀想なのは、ドウキョウオサムシの雌であろう。
道鏡のイチモツは削除対象であろうから「ピサの斜塔」でご勘弁を。