94件のひとこと日記があります。
2013/06/02 18:45
Galileo大旋風
安田記念はさっぱりでした。ロードカナロア二階級制覇おめでとうございます。素直に讃えるしかありません。私の本命のカレンブラックヒルは・・・この高速決着を乗り切れる力はなかったということかなあ・・・。
閑話休題。イギリスではクラシックのクライマックスであるオークス、ダービーが行われました。
英オークスは
1着Talent(父New Approach)
2着Secret Gesture(父Galileo)
3着The Lark(父Pivotal)
4着Moth(父Galileo)
5着Liber Nauticus(父Azamour)
英ダービーは
1着Ruler of the World(父Galileo)
2着Libertarian(父New Approach)
3着Galileo Rock(父Galileo)
4着Battle of Marengo(父Galileo)
5着Ocovango(父Monsun)
実に、両レースの5着内10頭のうち、7頭がGalileoとその初年度産駒であるNew Approachの産駒で占めるという恐るべき結果になりました。日本のクラシックと違い、育成段階での淘汰が激しく、オークスは11頭立て、ダービーは12頭立てという「少数精鋭」で行われている中でこの結果なのですから、今のGalileoの種牡馬としての勢いは日本のサンデーサイレンス全盛時代をも上回っていると言えます。
ここに歴代最強馬とも讃えられるFrankelや、この英ダービーを勝ったRuler of the Worldらも種牡馬として加わることになるのですから、早くもGalileo系と系統分けしてもおかしくないほどの一大勢力になっています。
ただ、そうしたGalileoとその父であるSadler's Wellsの系統による寡占状態が進行することは、当然ながら好ましいことではありません。今こそ、日本のサンデーサイレンスの血脈を欧州に積極的に供給し、欧州では勢いに陰りのあるHail to Reasonの血を入れることで再活性化をすることが求められるのではないでしょうか。すでにハットトリックやディヴァインライトが結果を残していますが、いずれも「日本で活躍の場がなく放出された」馬ですから、本当に強力なサンデー系種牡馬を欧州で供用できれば、もっと大きな結果が得られるはずです。
そうした意味で、これから十数年の世界の競走馬生産の鍵は、日本が握っているといっても大げさではないと思うのですが。
ところで、英2000ギニーを無敗で制し、二冠が期待されていたDawn Approach(父New Approach)は、なんと最下位という大惨敗。さすがのGalileoの血も、母父Phone Trickでは如何ともし難かったか・・・。