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2013/05/21 14:28
高速馬場否定論者は低速馬場を許容できるのか?
クロフネサプライズも骨折とのこと。比較的軽症らしいのが幸いですが。
そして再びヒートアップする(以下略)
もし日本の馬場作りを方向転換するとしたら、どのような影響が出るかを考えてみました。
まず、よく言われる「路盤が硬すぎるから柔らかくしろ」という意見。路盤を柔らかくすると、路盤の痛みの進行がより早くなるでしょう。そうでなくても日本は雨が多いので、現状の馬場でさえも天候に恵まれなければ目に見えて悪化しています。ですから、芝コースで行うレースは大幅に減らす必要があります。1日の開催のうち、芝コースのレースはせいぜい2〜3レースに絞らなければならないのではないでしょうか。そうでもしなければ、連続開催の最終週にG1などという日程はとても組めません。ゴールドシップが勝ったときの皐月賞でさえも、本来はG1を行うには恥ずかしいような馬場状態です。まず、そのような開催を許容できるのでしょうか?
また、傷んだ路盤の上を走行することで、表面上は見えない窪みなどに脚を取られる可能性が高まると思われます。捻挫程度で済めばいいですが、馬が転倒ということになったら、騎手にも危険が及びます。
次に「芝丈を長くするべきだ」という意見。確かに芝丈を長くすれば、車に例えれば路面抵抗が高くなるわけで、スピードは抑えられることになるでしょう。では、そのような馬場で安定した成績を残すためにはどうすれば良いか?ずばり、「スローペースで直線ヨーイドン」です。それもこれまで散々批判されてきたと思うのですが、草丈を長くすることによるスローペース化には不満はないのでしょうか?
それで馬の脚に優しくなるという論調も疑問です。先に書いたように路面抵抗が高くなるわけで、やはり車に例えればタイヤの消耗が早くなります。それは馬の脚にも言えることではないのでしょうか。脚への負荷が高まり、より疲労が増して、結局は故障に繋がるということは考えられないのでしょうか?
さらに、草丈が長いとそれだけ馬の脚に接触する面積が大きくなりますから、芝の痛みの進行が早まることにもなるでしょう。これも、芝コースのレース数を抑えざるを得ないことに繋がります。
そして「洋芝がけしからんのだ」という意見。これはねえ・・・。昔の金杯などの冬季開催の映像を見ると、芝コースなのか土コースなのかわからんような、土埃の舞う酷いコースの上を走っています。あんな競馬を見て「馬に優しい、美しい」と言えるんでしょうか。野芝中心とするなら、欧州のように冬季は開催を休止する必要があるでしょう。それも許容できますか?
これらに納得のいく答えが欲しいものですが。