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2013/05/13 01:36
高速馬場と故障の因果関係
ヴィクトリアマイルは、残念ながらフミノイマージンが脱臼で安楽死処分という結果になってしまいました。競馬にはこうした事故がつきものですから、仕方ないと受け止めるより他ありません。
しかし、例によって高速馬場の責任にする書き込みが湧いて出てくるのは、本当にうんざりします。さらに、馬場の高速化はサンデーサイレンス系を有利にするために社台が仕組んだことであるという根拠のない噂話を流布している人が少なからずいます。
まず、高速馬場でなくても馬の故障は発生しています。欧州の芝丈が長く時計のかかる競馬場でも故障は発生していますし、その中にはその世代を代表する名馬も多く含まれています。仮に低速馬場に改修したところで、故障が減るとはとても思えません。
そして根拠不明の社台陰謀説。元々、サンデーサイレンスはアメリカのダート王です。その産駒がどういった馬場を得意とするかは、事前に予想することは困難だったはず。サンデーサイレンス産駒は初年度から大活躍しているしているわけですが、育成段階で産駒の性質が見えてきたころから、大急ぎで馬場改造したとでもいうのでしょうか?産駒がデビューした1994年に、突然馬場傾向が変化したというデータがあるようにも思えないのですが。
いずれにしても、故障による不幸があるのは競馬の常。それを受け入れることができず、無責任な主催者非難、根も葉もない陰謀を語らなければ気が済まないのであれば、競馬を離れるべきでしょう。