クロード・マゴーイ師とケンタッキーダービー

今年のケンタッキーダービーを制したのは1番人気のオーブ。すでにアメリカ競馬殿堂入りを果たしているマゴーイ師にとっては、念願のダービー初制覇でした。

1989年、マゴーイ師はセクレタリアトの再来とまで称された期待の良血馬イージーゴアで参戦。明けて3歳になってからは順調に勝ち星を積み重ね、堂々1番人気を背負ってケンタッキーダービーに臨みました。

しかしそれに立ちはだかったのが、あのサンデーサイレンス。イージーゴアとは対照的にセリに出しても満足な値が付かずに主取りを繰り返すなど、苦難を乗り越えて挑んできた青鹿毛のライバルの前にイージーゴアは敗れ、マゴーイ師の夢は打ち砕かれました。

それから24年。ようやく悲願を達成した師の胸に去来するものは何だったのでしょうか。