日本調教馬の3歳での凱旋門賞挑戦は無理！

今年の凱旋門賞は近年では珍しく、古馬が上位を独占して3歳馬は壊滅という結果。マカヒキもその流れに飲まれたか、残念ながら14着大惨敗。でも英愛ダービー馬のハーザンドも9着、「3歳牝馬有利」と過剰人気気味だったレフトハンドも12着だったわけですから、出走した3歳馬のレベル自体が怪しかったんでしょうね。

来年以降も日本馬の挑戦は続くのでしょうが、3歳馬の挑戦はもう諦めるべきではないでしょうか。3歳限定のニエル賞を叩き台とするならば、現地の一流古馬との初対戦がいきなり本番という非常に厳しい条件になるわけですし、過程自体に無理がありすぎます。日本の競馬で3歳馬が天皇賞・秋に挑戦することでさえ、今でこそ普通になったものの、ほんの少し前までは時期尚早と言われ続けたくらいで、それよりもさらに早い時期に、もっとレベルの高いレースに挑もうというのは、短い競走馬キャリアの浪費にしか思えないですね。でもまあ、そんな条件下で4着したキズナは立派だったんだなあ。

日本では3歳馬の斤量ばかりを気にしている節があるけれど、結果的に現時点で日本馬で2着しているのは全て古馬。やはりドバイ、天皇賞・春、宝塚記念あたりで結果を残して十分経験を積んだ馬が挑戦を検討するべきじゃないでしょうか。