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2015/09/14 23:03

American Pharoahの日本語表記

海外競馬ニュースのコメントでちょっと書いたことですが。37年ぶりのアメリカ合衆国クラシック三冠馬となったAmerican Pharoahですが、どのように日本語表記をするべきかで競馬ファンの間でも意見が割れていますね。

元々、オーナーがエジプト系アメリカ人であることから、公募で古代エジプト王のファラオにあやかった馬名を採用されたものが、登録の際にスペルを誤ってPharaohとすべきところをPharoah(後ろから2字目と3字目のoとaが逆)としてしまった、とされています。その事情を受け入れてか、現地の実況ではファラオ王を意味する発音で呼ばれているようです。

ただ、ファラオ王を意味する英単語は、発音的には「フェイロー」「フェロー」などに近いと言えます(ちなみに、日本で一般的な表記である「ファラオ」はギリシャ語の発音によるらしい)。故に、この馬の日本語表記も「アメリカンフェイロー」など発音に沿ったものにすべきという主張が見られます。これは一種の原音主義(各言語の発音通りに表記するべきという主義)と言えますが、それを厳密に遂行するならば「アメリカン」の部分も原音に近づけて「エメリケン」などと表記するべきでは?と思えるんですよね。Americanは日本語圏での一般的な表記。Pharoahは原音主義。これではダブルスタンダードなんじゃないのかな。

中には、誤スペルであっても正式表記のPharoahの原音通りに日本語表記するべきだという主張もあるようです。某著名サイトで「アメリカンフェイロア」という表記が見られるのですが、ファラオ王を意味する単語の原音主義でもさすがに「フェイロア」はないと思うので、恐らくこの主張によるものなのでしょうか。でも、現地の人でもそのような発音はしていないのだから、もはや珍説の部類なんじゃないかと。しかも、これも「アメリカン」の部分は非原音主義という中途半端だし。

こんなくだらない主義主張をするくらいなら、やはりPharoahの部分も単純にファラオ王を意味する最も一般的な日本語表記で「アメリカンファラオ」とするのが、一番収まりがいいんじゃないかと思いますがねえ。

それにしても、このような馬名をめぐるハプニングがあった馬が三冠を獲得してしまうとは。これもまた、競馬の一つの伝説として永く語り継がれることになるのでしょう。

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