J1／柏vs名古屋

日本各地で大荒れの天候となった6日。柏サッカー場のある千葉県も例外では無かった様子。試合開始前から雨に見舞われる中、柏と名古屋が対戦した。

柏は今年も参加するACLで3勝目を挙げる好調振り。対する名古屋も公式戦ここまで5試合負け無しと、調子が上向き同士の対戦で試合自体に期待が膨ら
む中、開始早々からゴールが決まり激しく動いた。


先制は名古屋。CKから田中輝希がJ初GOAL。去年は田口、今年始めからは本多とまたしてもクラブが期待する若手選手が今後も楽しみな活躍を見せた。が、その直後に名古屋は柏に直ぐ様同点とされ1-1。なかなかゴールは決まらないのがサッカー。明らかな気の緩みからの失態だったか。


同点に追い付き勢いに乗る柏。同点にしてから数分後にも追加点で2-1に。
FWの工藤と田中。柏の攻撃の要レアンドロ・ドミンゲスが絡む迷いの無い攻撃、大谷と栗澤のダブルボランチが相手のパスコースを消してはセカンドボールを拾う。全体もコンパクトで戦ってくる柏に対して終止後手に回る名古屋という構図の前半だった。
しかし、前半終了間際に柏・栗澤が2枚目の警告で退場。名古屋にとっては是が非でも勝つたい試合と様相は変わる事になる。

早く同点にしてさらに優位に立っておきたかった名古屋が、後半序盤に理想通りと言うべきかFKから同点に。
2-2で数的有利。じっくり戦える状況にまで持ち直した名古屋だったが、一瞬のスキを突かれる事に。
先制ゴールを挙げたFW工藤が「気持ち」を感じさせる強引に独りで持ち込んでGOAL。王者に輝いた2011年辺りから頭角を現した感のある若手ストライカー。去年もチームの勝利に幾つか貢献し、柏にとっては今や頼れる日本人FWかと思われる。

勝ち越された名古屋だったが、「勝利」に拘るストイコビッチ監督。守備的な選手を下げてでも攻撃的な選手を次々と投入。その願いはこの試合2度目の同点ゴールで実を結ぶ。怒濤の攻撃からもぎ取ったその1点はその後貴重な勝ち点を呼び込む事に。

強風に嵐のような雨も降りしきる中で行われた激戦も3-3で終了。主審のジャッジに関しては首をかしげる部分もあった試合だったが、観る方も良い意味で疲れるスリリングな好ゲーム。両チームに拍手。