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2013/03/16 22:24
J1/甲府vs名古屋
J1リーグは今日で第3節。昼間のゲームで連勝を飾ったチーム、引き分けたチーム等様々。まだ順位表を気にする時期ではないかもしれないが、特に今季の初勝利はどのチームでも早く手にしておきたいところ。未勝利同士での顔合わせになった甲府と名古屋。今節唯一のナイトゲームで試合は開始する。
かつてFC東京で名をあげた現甲府・城福監督。「ムービング フットボール」と自身が志向するように、「人もボールも動くサッカー」を嘱望。今の甲府にもそれを取り入れ、去年は見事にJ1昇格。そのスタイルは今回の名古屋戦でも相手を苦しめ続けた。名古屋のシュートは前半たった1本。このデータが示す通り、甲府優勢で試合は進む。
リーグ序盤でシステムの変更、大黒柱・DF闘利王を今年は「FWでは使わない」と宣言するストイコビッチ監督も彼をFW起用。経験があるはずの選手がパフォーマンス低下等々で、とにかく開幕から歯車が噛み合わない名古屋。この試合でも終始劣性。しかし、後半に試合は様相が変わり始める。
一つが甲府・松橋の2枚目警告=退場。それでも数的有利になったはずの名古屋は効果的に攻撃が出来ずにいた。そして、二つ目が後半から吹き始めた強風。両チームの選手達がボール扱いに苦しむ中、試合もロスタイムへ。
名古屋、最後の攻撃。FKで放たれたボールは甲府GK・荻が納めたかに見えたが、強風の影響かこのボールを取りこぼす。これを諦めずに詰めていた名古屋の選手が決めて、そのまま逃げ切った名古屋が勝利する。
長年にわたってグランパスを見てきているが、こんなに苦しみながら今季初勝利を手にした名古屋を自分は今回初めて見た。試合内容で好感を持たれたのは間違いなく甲府のサッカーだっただろう。試合環境の変化が結果にも影響するスポーツの奥深さと面白さが垣間見れた試合だった。
退場時にユニで顔を覆い悔しさを見せた松橋。自身のミスで勝ちを逃した事に涙を浮かべていた荻にも、いちサッカーファンとして拍手を送りたい。