J1／湘南vs鳥栖

第2節唯一のナイトゲームとなったベルマーレ対サガン。前者にとってはホーム開幕戦。後者は去年昇格組でありながら5位と大躍進。初勝利をあげて勢いをつけたい一戦だったかと思う。


前半は藤田のロングスローを武器に鳥栖が攻勢。しかし、湘南も守りを固めて対抗し0-0で後半へ。


試合は湘南が先制。この場面、今シーズンJリーグと審判団が好ゲーム向上を目指し努めているレギュレーションの一つが垣間見れたゴールシーンだった。湘南と鳥栖の選手がマイボールにしようと走りながら1対1で競り合う。湘南側のチャンスで危険と見るや、鳥栖のその選手が相手選手を背に主審の死角を「上手く」使ってファールを得て危険を回避しようとする。しかし、主審はそれを見抜いたか湘南のその選手もファールはしていないとこのプレーを「流す」。
この後湘南がゴールを決めるが、選手同士がボールを奪おうと懸命にプレーするシーンは１つでも多く見たいところ。選手同士を「闘わせた」あの主審のジャッジは実に正しかったと思う場面だった。


湘南に先制された鳥栖だがシュートを着実に重ね、攻撃の形は明確。去年5位と大躍進を果たした力を見せ付け、遂には終盤に追い付く。


試合は1-1。興味深かったのはロスタイム「2分」。両チーム合わせて27本のシュート数も示す通り、試合の進む時間が速くも感じた好ゲーム。J2時代では40回を数えるこの対戦だったが、J1ではまた新たな歴史の一試合目。両チームのさらなる飛躍と試合を運営するリーグと審判団のレベル向上を改めて応援したい気持ちになった試合だった。