628件のひとこと日記があります。
2021/10/05 15:05
2021凱旋門賞(結果1)
当日のパリロンシャンの馬場傾向は1Rと2Rでは内が極端に有利でしたが、3R辺りで少し外も伸び始め、4R凱旋門賞では外が伸びる馬場に変化したようでした。
5R以降は更に外伸び馬場になって行きました。
当日の最終レース7Rフォレ賞(エントシャイデンが坂井星騎手で3着)では、完全に外伸びバイアスだったことからも、当日の馬場バイアスが変化して行ったのが確認し易いです。
では何故、1R辺りでは内伸びバイアスだったのかと言えば、降雨の影響だったようです。
(この辺は私は詳しく調べていないのですが、JRAが現地の天候状況を出していて、土曜日に降雨があったのは間違いないようです)
湿った馬場の影響で内伸びバイアスだったが、乾いたせいか?はたまた内が荒れてなのか、徐々に外伸びに変化したのだろうと私は解釈します。
当日の馬場状態発表は「Ground collant (4,2) +」でした。
■フランスの馬場状態の表記 ※硬い順
sec = (乾いた)1.0以下
tres leger = (非常に 軽い)1.1 〜 2.2
leger = (軽い)2.3 〜 2.7
bon leger = (良い 軽い)2.8 〜 2.9
bon = (良い)3.0 〜 3.2
bon souple = (良い 柔軟)3.3 〜 3.4
souple = (柔軟)3.5 〜 3.7
tres souple = (非常に 柔軟)3.8 〜 4.1
collant = (べたつき)4.2 〜 4.5
lourd = (じっとり重い)4.6 〜 5.0
tres lourd = (非常に じっとり重い)5.1 以上
これをJRAの馬場表記に変換するなら、
JRAの良馬場は、tres leger = (非常に 軽い)1.1 〜 2.2 くらいでしょう。
JRAの稍重は、bon leger = (良い 軽い)2.8 〜 2.9 くらい。
JRAの重馬場は、bon souple = (良い 柔軟)3.3 〜 3.4 くらい。
JRAの不良馬場は、souple = (柔軟)3.5 〜 3.7 くらい。
そしてJRAでは不良馬場でもありえないくらいの道悪がcollant = (べたつき)4.2 〜 4.5 以上。
過去の道悪だった凱旋門賞やジャパンカップを比較してみます。
2021 凱旋門賞(4,2) 2分35秒6(JRA式に約2秒補正)
2020 凱旋門賞(4,6) 2分37秒3(JRA式に約2秒補正)
2019 凱旋門賞 (4,1) 2分30秒0(JRA式に約2秒補正)
2003 ジャパンカップ(重馬場) 2分28秒7
1999 凱旋門賞(5,1) 2分36秒5(JRA式に約2秒補正)
1992 ジャパンカップ(重馬場) 2分24秒6
馬場状態から分るのは、2021年も相当な雨の影響でJRAの芝競馬ではあり得ないレベルの道悪だったということです。
そして、1Rの時点でも雨が降っていなかったのに道悪発表なのですから、前日または当日の夜〜朝に降雨があったのだろうと思います。
レースは展開もかなり特殊でした。
スタートは全馬がゆっくり出て、しかし、クロノジェネシス1頭だけは馬群から離れて外を走ります。
ハナを切ったのは押し出されるように自然に先頭に立つ形になったブルーム(武豊)。
私はブルームが「チーム クールモア」の作戦で逃げて厳しいペースを作ると予測していたので、やはり武は逃げたかと思って観ていました。
クロノも(800mくらい進んだ付近?)で馬群に合流して3番手に付ける位置。
しかし、1000mを通過した後くらいでしょうか、番手を走っていたアダイヤーが自然にハナを奪い、クロノジェネシスもブルームを交わして番手の位置に上がりました。
武は全く抵抗せずにハナを譲った形。
この時点で武が厳しいペースでレースを引っ張るつもりが無いことが判明しました。
(私の読み違いで、クールモアから厳しいペースにするように指令が出ていなかったということでしょうか?そう考えるしかない武の動きでしたし。)
そこからも、フォルスストレートを終えるまで、レースはずっと淡々とした緩いペースのまま進みました。
---つづく---