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2020/10/05 00:08
2020年 凱旋門賞 4 結果その1
まず、馬場状態から
2020年 凱旋門賞 馬場状態 LOURD (4,6 )
馬場状態 LOURD (4,6 )で、「じっとり重い」という馬場状態発表でした。
私がレース映像を見た感じだと、普通にフランス競馬でよくあるソフトな馬場の様な印象を受けましたが
エルコンドルパサーが2着に入った99年凱旋門賞は、馬場硬度の数値が(5,1)
今年は(4,6 )なので、それに少し近い重さだった模様です。
■フランスの馬場状態の表記 ※硬い順
sec = (乾いた)1.0以下
tres leger = (非常に 軽い)1.1 〜 2.2
leger = (軽い)2.3 〜 2.7
bon leger = (良い 軽い)2.8 〜 2.9
bon = (良い)3.0 〜 3.2
bon souple = (良い 柔軟)3.3 〜 3.4
souple = (柔軟)3.5 〜 3.7
tres souple = (非常に 柔軟)3.8 〜 4.1
collant = (べたつき)4.2 〜 4.5
lourd = (じっとり重い)4.6 〜 5.0
tres lourd = (非常に じっとり重い)5.1 以上
これをJRAの馬場表記に変換するなら、
JRAの良馬場は、tres leger = (非常に 軽い)1.1 〜 2.2 くらいでしょう。
JRAの稍重は、bon leger = (良い 軽い)2.8 〜 2.9 くらい。
JRAの重馬場は、bon souple = (良い 柔軟)3.3 〜 3.4 くらい。
JRAの不良馬場は、souple = (柔軟)3.5 〜 3.7 くらい。
そしてJRAでは不良馬場でもありえないくらいの道悪がcollant = (べたつき)4.2 〜 4.5 以上。
過去の道悪だった凱旋門賞やジャパンカップを比較してみます。
2020 凱旋門賞(4,6) 2分37秒3(JRA式に約2秒補正)
2019 凱旋門賞 (4,1) 2分30秒0(JRA式に約2秒補正)
2003 ジャパンカップ(重馬場) 2分28秒7
1999 凱旋門賞(5,1) 2分36秒5(JRA式に約2秒補正)
1992 ジャパンカップ(重馬場) 2分24秒6
今年の馬場状態は、日本では見れない程の道悪だった訳ですから、日本の道悪の常識である、
単に逃げ馬が有利になるパターンや、逃げ先行不利で外の差しが有利になるパターン、などの常識は
通用しないのでしょうね。
今年は、インを走った逃げ馬の直後に付けた馬が優勝でした。
あとオープンストレッチがあるというのも特殊なのかも知れないですし
(ただし去年はオープンストレッチの方が伸びない馬場でしたが)、
超スローペースだったという要因も考えられます。
そこで、ラップも見てみましょう。
2020年凱旋門賞 LOURD(じっとり重い) 2:39.30
13.73━13.73━13.73━13.73━13.73━13.73━13.73━12.88━12.88━13.00━11.94━12.47
2012年凱旋門賞 COLLANT(べたつき) 2:37.68
13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.20━13.20━13.63━12.33━13.40
2019年凱旋門賞 TR SOUPLE(非常に 柔軟) 2:31.99
12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.40━12.40━13.55━12.54━13.31
ついでに他の道悪年のラップも示しました。
これを見ても今年は極端にラスト2ハロンが速い事から超スローと判断して間違いなさそうです。
---つづく---