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2019/10/08 19:30
凱旋門賞 2019年 結果2
JRA公式サイトにも、私の考えに少し近い事が書かれていました。
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http://www.jra.go.jp/keiba/overseas/race/2019arc/kaiko.html
ただ、パリは前夜から当日の昼前まで、断続的な雨模様。
馬場の含水量を示す数値は不良に近い重(TRES SOUPLE)の4.1。
第1レースが終わった後のパドックに姿を現した、かつてトレヴで凱旋門賞3連覇に挑んだ
C.ヘッドマーレック元調教師に話を聞くと、「こうなってしまうと、もはや”ソフトグラウンド”ではありません。
どの馬にも利をもたらさない馬場で、より高いフィジカルを求められるでしょう」と馬場の傾向を分析していた。
実際、第1レースに騎乗した騎手たちは、口々に「Not soft, but very sticky」と印象を話す。
ソフトではなく粘る。第1レース前に馬場を少し歩く機会を得た筆者も、芝ごとズリズリと脚がずれていくような、
「滑る」というより「持っていかれる」という感じを覚えた。
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〇馬場硬度の数値
TR SOUPLE (4,1 )
馬場状態表記の最後に付いている数値ですが、これは計測器による馬場硬度の値です。
さきほど列挙した、仏の馬場状態表記にも書いています。
因みにですが、エルコンドルパサーが2着になった凱旋門賞の馬場硬度は
1972年以降で最も軟らかい5.1でした。
あらゆる硬度数値であっても、日本馬が好走できないという事は無いのです。
〇ラップ
ラップも、一応、見ておきましょう。
7Fまで 8〜9F 10F 11F 12F
87.79 - 24.80 - 13.55 - 12.54 - 13.31
これを無理やりに日本式ラップに直すと
12.54 - 12.54 - 12.54 - 12.54 - 12.54 - 12.54 - 12.54 - 12.40 - 12.40 - 13.55 - 12.54 - 13.31
それを更に3分割ラップにすると
50.16 - 50.02 - 51.8
スタートから道中まで緩み無いHペースと言ってもよさそう。
ただし、スタートから7ハロン目まではあくまで平均ラップを出したに過ぎないので
そこで緩んり速くなったりをしていた可能性があるし
何と言っても10ハロン目の13.55に関しては(フォルスストレートの辺り)
逃げたガイアースがペースを緩めた感じが見受けられるし、その直後には手応えを早々に失って
ズルズル後退したのもあって、ガイアース以外の馬は仕掛け気味であっても緩いペースだった可能性がある。
スタートから9ハロン目までは今年より緩かったのですが、10ハロン目以降のラップが似ていたので
2012年の凱旋門賞のラップとを並べて比較してみましょう。
2012年凱旋門賞 COLLANT(べたつき) 2:37.68
13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.13━13.20━13.20━13.63━12.33━13.40
2019年凱旋門賞 TR SOUPLE(非常に 柔軟) 2:31.99
12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.54━12.40━12.40━13.55━12.54━13.31
こうやって比べてみると、仏国の馬場状態発表は、存外、正確なのかも知れないですね。
(それでも仏国などはデータの正確性に信用は置けないですが)
取り敢えずは、今年よりも2012年が1つ上の道悪馬場だったのはラップ面からも納得が行きます。
もしかしたら、凱旋門賞のコースでは、10ハロン目のラップが道悪馬場だと遅くなり易いのかも知れないですね。
---つづく---