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2019/10/04 21:24

凱旋門賞 2019(EUのチーム戦 2)

凱旋門賞は、国際競走としては最もレベルが高いレースでしょう。

    ワシントンDCインターナショナル、ジャパンカップ、ブリーダーズカップ

    ドバイワールドカップ、カナディアン国際S、英インターナショナルS、香港カップ

これらと比較した時でも、国家同士の威信を賭けた戦いの色合いが最も濃いからです。


ですから、国家でのチーム戦としての面を最も強く持つのが凱旋門賞なのです。




そして、大前提として、日本以外の国は今も昔も自国優先主義です。

最近、トランプ大統領の「アメリカファースト」という政策を切っ掛けにして、
英国や伊国でも、そして、日本国でさえも自国ファーストの潮流ができつつありますが、
そんな事は言わなくても、ずっと日本以外の国は自国最優先主義でやって来ていました。

昔の言い方をすれば、自国の国益最優先というやり方にブレは一切ありません。


競馬も同じ事で、開催国は徹底的に自国に有利になるようにレースを設定します。

その最たる手法が、枠順の設定です。
世界の競馬では、開催国が自国有利の枠に設定するのは、誰でも知っている常識です。

例えば、先日の日記で書いた愛チャンピオンSの枠順をもう一度みますと


 ※ゲート番号順
        1愛 ハンティングホーン
        2愛 アンソニーヴァンダイク
        3愛 マジカル
        4愛 マッドムーン
        5愛 マジックワン
        6日 ディアドラ
        7英 ヘッドマン
        8英 エラーカム

スカッとするほど解りやすい枠順設定ですね。

愛国は英国が基本的には嫌いですから、今更、隠す気すらないのかも知れないですね。

そして仏国も英国嫌いは世界中で有名な程ですから、それを踏まえた上で、
私が画像で用意した今年の凱旋門賞のゲート番号順の出走馬一覧を国旗に注目して眺めてみてください。


基本的に、愛チャンピオンSの枠順と同じ考え方で枠順を設定されていると解りますよね。
(申し訳程度に同じ国の馬が横並びしないような工夫はされていますが)
これは別に、最近になって始まった事ではありません。
大昔から続いて来た自国ファーストの、当たり前の枠順設定です。
私の日記を長く読まれているなら、何度も何度も同じパターンは見知っているでしょう。

凱旋門賞は、自国ファーストのレースの中でも特別に国別対抗戦の意識が強いレースです。
従って、枠順設定から始まって、各国が1つのチームとしての戦いという面があります。

レース中のポジション取りや、各馬の動きは、基本的に他国馬には不利に、自国馬の仲間には有利に
(少なくとも邪魔だけはしないように)という暗黙のルールが根底に存在すると承知するのが
凱旋門賞を観戦する上での必要最低限の知識になります。

因みに、日本馬に限ってはその暗黙のルールは存在しません。
日本の競馬法には、全ての出走馬に勝利を目指す義務を課しているので
進路を譲ったりするチーム戦はルール違反になるというのを外国でも引きずるのでしょう。
ただし、それは外人騎手が鞍上なら適用されず、暗黙のルールの方を実行しそうですね。
武豊は過去に代打でゴドルフィンのラビット役を務めた事があるので、どちらになるのかは微妙です)


ここまでは、如何に国別で暗黙のチーム戦が存在するのかという説明でした。

---つづく---

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