星星星さんのひとこと日記

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2019/09/23 00:12

凱旋門賞　と　血の濃度　４（エルコンドルパサー　後編）ＥＮＤ

Kingmambo (米) 1990 鹿毛 [血統][産駒] Mr. Prospector系	Mr.Prospector 1970 鹿毛 [血統][産駒]	Raise a Native 1961 [血統][産駒]	Native Dancer 1950	Polynesian
				Geisha
			Raise You 1946	Case Ace
				Lady Glory
		Gold Digger 1962 [血統][産駒]	Nashua 1952	Nasrullah
				Segula
			Sequence 1946	Count Fleet
				Miss Dogwood
	Miesque 1984 鹿毛 [血統][産駒]	Nureyev 1977 鹿毛 [血統][産駒]	Northern Dancer 1961	Nearctic
				Natalma
			Special 1969	Forli
				Thong
		Pasadoble 1979 [血統][産駒]	Prove Out 1969	Graustark
				Equal Venture
			Santa Quilla 1970	Sanctus
				Neriad
サドラーズギャル Saddlers Gal(愛) 1989 鹿毛 [血統][産駒] FNo.[5-h]	Sadler's Wells (米) 1981 鹿毛 [血統][産駒]	Northern Dancer 1961 [血統][産駒]	Nearctic 1954	Nearco
				Lady Angela
			Natalma 1957	Native Dancer
				Almahmoud
		Fairy Bridge 1975 [血統][産駒]	Bold Reason 1968	Hail to Reason
				Lalun
			Special 1969	Forli
				Thong
	Glenveagh 1986 [血統][産駒]	Seattle Slew 1974 黒鹿毛 [血統][産駒]	Bold Reasoning 1968	Boldnesian
				Reason to Earn
			My Charmer 1969	Poker
				Fair Charmer
		Lisadell 1971 [血統][産駒]	Forli 1963	Aristophanes
				Trevisa
			Thong 1964	Nantallah
				Rough Shod

そして、エルコンドルパサーの仕掛けはコレだけでは終わりません。

母母母リサデル（Lisadell）を見てください。

リサデルの、父はフォルリ（Forli）、母はソング（Thong）

そして、先ほど出て来たスペシャルも、父はフォルリ（Forli）、母はソング（Thong）

　　　　つまり、スペシャルとリサデルとは、全姉妹なのです。

順を追って整理しましょう。

実は、エルコンドルパサーの母であるサドラーズギャルは、
父母母スペシャル、母母リサデル、なので全姉妹を使った近親配合になっており、
更に、エルコンドルパサーは父内にもスペシャルを持つので２代続けてスペシャル全姉妹の
近親配合がされた馬という事が言えます。

　　　近親配合で作られた繁殖牝馬に、更に近親配合を続けたのがエルコンドルパサーだと言う事です。

同じ馬で近親配合をするのではなく、全姉妹を使ったり、間にボールドリーズンを挟んだりと
少しでも遺伝子の多様性を補う仕掛けをしているのは理解できますが、
やはり、２世代続けてスペシャル全姉妹の血を重ねては、私は危険度が高いと考えます。

しかし、エルコンドルもエネイブルの様に、現役時代は頑健とまでは言えなくても
少なくとも虚弱だという印象は無かったです。

そのエルコンドルパサーも、種牡馬入りして数年で死亡しています。

別に、虚弱や、近親配合のせいでは無かった確率もそれなりにあるでしょう。
しかし、種牡馬入り前から、繁殖生活で持つのだろうか？と、思っていた私としては
死亡の報を知った時、真っ先に「近親配合による弊害」かも知れないという考えが
浮かびました。

近親配合という意味でも注目していたので、私はＧＣで放映されるセリなどでエルコンドルの
初年度産駒が出るとチェックしたりもしました。

初年度に限らずですが、エルコンドルの産駒の仔馬は、とても綺麗な馬体をしていて
丈夫そうだったので、私の想像とは随分違ったのを憶えています。
（セリに出て来る馬なので元気なのが選別されているだけかも知れませんが）

そして、エルコンドル産駒は、デビュー時期になると綺麗というよりも、
ゴツイ感じの馬体になりました。

エルコンドル産駒は、ダートＧ１や菊花賞勝ちの活躍馬が出ましたし、
今現在でも、母父エルコンドルと言えばＧ１でも勝負になる母父として活躍しています。

そこには、あまり近親配合の弊害は感じられません。
そもそも、弊害なんてものはエルコンドルには無かったのか？
又は、遺伝子の多様性を、世代を経て得た事で解消されたのか？

それは謎ですけども、

エルコンドル産駒のＧ１で馬券圏内に走った馬、
ヴァーミリアン、アイルラヴァゲイン、トウカイトリック、ビッググラス、アロンダイト、ソングオブウインド
それら６頭全て、スペシャル全姉妹の血はその後には配合されていませんでした。

母父エルコンドルの馬で、Ｇ１で馬券圏内に走った例では、
マリアライトとリアファルとクリソベリルの姉兄弟は、スペシャル全姉妹の血をその後入れない配合がされていて、
逆に野心的に入れたのがアイムユアーズ。

簡単に結論は出せませんが、
今後は、アイムユアーズの産駒がどうなるのかにも注目して行きたいところですね。

まとめ

今回は凱旋門賞で１番人気になっているエネイブルの、ややキツイ近親配合の事を
書きたくなって、一連の日記になりました。

私がキツイ近親配合だなと思う血統表を見つけた時にチェックするのは、

　　　①順調にデビューして、順調にレースを使えているのか？

　　　②使い減りする成績か？

　　　③繁殖入りしてからも順調か？

　　　④短命ではないか？

こういった要件です。

エネイブルの血統表を初めて見た時にも、これらを瞬時に考えていました。

他には、最近だとモカチョウサン（未勝利のまま引退したようですが）も
２ｃｈなどで近親配合だと知って血統表を見つつ同じ事を考えました。

社台Ｇは、基本的には近親配合を嫌っているようなので、あまり無茶な配合を
見る機会はＪＲＡでは少ないですが、今後もエネイブルも含めて近親配合の影響には
注目して行きたいと思っています。

　　　---おわり---

エルコンドルパサー
Lisadell
Forli
Thong
サドラーズギャル
リーズン
コンドル
エネイブル
ヴァーミリアン
アイルラヴァゲイン
トウカイトリック
ビッググラス
アロンダイト
ソングオブウインド
マリアライト
リアファル
クリソベリル
アイムユアーズ
モカチョウサン

いいね！　ファイト！

星星星さん

かぎしっぽさん、いいね！とファイト！とコメントありがとうございます。

なるほど、ニジンスキーに対するザミンストレル。
サドラーズウェルズに対する全弟フェアリーキングみたいな感じでしょうかね？

意見が対立してしまうかも知れませんが、私の見解では、フェアリーキングの血統構成を高く評価しています。
アイムユアーズに関しては、いくらなんでも野心的過ぎで危険性を感じますが。

血統配合に関する意見の違いというのも、また競馬の醍醐味かも知れないですね。
こちらこそありがとうございました＾＾

2019/09/23 01:19
かぎしっぽさん

クロスのキツイ馬は血統の奥に潜ってから爆発する可能性を秘めているんですよね。（蘇ると言うか・・・）
アイムユアーズは多重クロスの産駒もいて注目に値しますね。
しかしアイムユアーズの場合はフェアリーキングが血統の中で弱点だと見ています。（ニジンスキーに対するザミンストレルみたいな感じです。）
楽しく拝見させて頂いてありがとうございました（＾o＾）

2019/09/23 00:55
かぎしっぽさんがファイト！と言っています。

2019/09/23 00:44
かぎしっぽさんがいいね！と言っています。

2019/09/23 00:44

星星星さん

凱旋門賞 と 血の濃度 ４（エルコンドルパサー 後編）ＥＮＤ

凱旋門賞　と　血の濃度　４（エルコンドルパサー　後編）ＥＮＤ