競輪
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2019/09/11 19:44
馬を御す ８（ハミ ３）
�△�ら先に説明しましたが、�。韮�サインとして激しく手綱をシゴく の方の解説も基本的には同じ事です。
まず、ハミを強く掛けると馬はより推進力を増すという面もあります。
だからスパート時にはハミを強く掛ける意味で手綱を激しくシゴく訳です。
手綱をシゴく時には、騎手個人の力加減や角度（ハミ当たり）に、各人で違いがあり、
そして、馬の方にも口の硬さ・口向き（馬の側のハミ受け）というのがあって、
馬の口向きの特徴を掴むのも感覚的なものですし、ハミをシゴく操作も無意識的な動きになります。
このハミをシゴく操作は、自転車で言えばペダルを漕ぐ動きの意味に近く、
繰り返し運動なので、単純作業という面があります。
繰り返しの単純作業なので、例えるなら、バットの素振り練習や、卓球の素振り練習をイメージしてください。
ああいう体に染みつくまで感覚と体幹を鍛えるような修練（努力）も多少は意味を成す部分ですね。
しかし、野球の１番バッターと４番バッターの違いを考えても解る通り、
生まれ持ったパワーやミートする能力は、結局は才能が一番重要です。
努力した凡人よりも、努力すらしていない天才の方が騎手の手綱をシゴく能力でさえも
天才に軍配が上がってしまいます。
ボクサーで例えると、一発で相手を倒せるパンチ力とか、異常に伸びるジャブを連発できる能力。
こんなのは生まれつきの体質・体形などに由来するわけで、努力では埋め難いという事ですね。
�，任蓮△發Π譴捗劼戮燭せ�があります。
激しく手綱をシゴく時に、同時に鞭を入れると、必然的に騎手は片手手綱になります。
そうなるとどうしても手綱が緩み易くなってしまいます。
手綱が緩むと馬は、ガシッとハミを噛めない瞬間に方向性を失います。
先にも書いた様に、馬はハミを頼って進む訳ですし、ハミの向いた方向へ進むのですから
ハミがガシッと掛かっていない瞬間はハンドルから両手を放したような状態に近い訳です。
そういう理由で、馬は、バテたり、悪癖が出てもヨレますが、手綱が緩んでしまってもヨレてしまいます。
片手手綱で鞭を入れている状態で馬がヨレてしまう、その代表例が北村友騎手でしょう。
彼の場合は、それを承知の上で敢えてやっているフシがあります。
ですから、下手な騎手の様なみっともないヨレ方ではありません。
最低限の方向性を頭でイメージして、ヨレながらも結果的には必要最低限は馬を御す様にして
騎乗していると思われます。
つまり、それが彼の選択した騎乗スタイルなのでしょうね。
北村友騎手の直近の重賞での走りを観てみましょう。
※例によってＶＴＲは全周パトロールを見る事を推奨いたします
2019年 新潟記念のセンテリュオでは、北村友騎手は片手手綱鞭連打をしますが、
前を行く馬が激しく動いていて進路が開いたり閉じたりで、たまらず２度ほど両手手綱に戻して
最低限の安全な騎乗を心掛けました。
（彼のスタイルでは激しいゴチャ付きは不向きかも知れません）
2019年 北九州記念のディアンドルでは、北村友騎手は好位のポケットから
最後の直線では楽に前が開いて、そうなれば後は片手手綱で鞭連打して追うだけです。
１度だけ手前を替える為に両手に戻しましたがキッチリと思い通りに追えて２着。
２つの重賞共に、そこそこ馬が斜めに走っているのが解ると思います。
でも、そこまで急激な斜向ではないですし、これは北村友騎手の大雑把なコントロールの
範囲内なのでしょうね。
特に連対好走した北九州記念の方は、明らかに片手手綱だと斜めに走ってしまっているのが
見て取れると思います。
因みに、この日の小倉の馬場バイアスはやや内伸びでしたから、それとは逆方向へ北村友騎手の馬が
向かって行っている事からもワザと斜めに走っている訳ではないと解ります。
北村友騎手のように、自分からハンドル操作をほぼ捨てて追いまくる騎手は特別な例と言えますし、
彼の場合は自分の特性を理解した上でレース戦術を考えてますから問題ないのですが
ＪＲＡ騎手の中には片手手綱でヨレヨレになるだけでなく、酷い時には両手手綱でも
ヨレてしまうようなレベルの騎手もいたりします。
そういう騎手は御す能力が低いと単純に考えて良いです。
騎手本人のバランスが崩れているのが主な原因でしょうね。
片手手綱だと�△離魯澆砲茲襯魯鵐疋訌犧遒�真っ直ぐな方向にするのが難しいという事が
斜めに走る要因としてはあります。
---つづく---
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