競輪
628件のひとこと日記があります。
2019/09/11 19:38
馬を御す ６（ハミ １）
前回は、札幌記念を実例として、
乱暴な操縦を要求される場面での馬を御す騎乗から、騎手の上手い下手を解説しました。
今回は、乱暴な操縦の中でも特に重要な御す為のポイントである
ラストスパート時の ”ハミ”操作 の事を書こうと思います。
ハミ操作には、他にも、ブレーキとしての役割や、手前を替える合図など、様々な意味合いがあります。
だからこそハミの意味は誤解され易いですし、簡単には説明するのが難しいです。
そして、これから説明するラストスパート時のハミ操作だけでも、色々な認識が必要です。
ですから、今回書くハミの話だけがハミの全てではないという事を知った上で読まれると
今後の競馬知識に対する認識を正しい方向に持って行けると思います。
ハミを誤解し易いのが解る典型的なコラムがあったので一度ご覧ください。
https://www.keibalab.jp/column/keita_weekly/121/
このコラムでは終始、ハミを説明するのは難しいと書いてあります。
ハミについて言ってる事は正しい（少なくとも私には理解できました）のですが、
ハミとは馬の口に入れて手綱と繋いで騎手が馬に色々な指示を出す為の重要な馬具で、
一概には表現できない矛盾を孕んだモノだという説明をしないからややこしくなってしまうのです。
矛盾点に関しても書いておきましょう。
ハミは強くひき続けるとブレーキの合図です。
しかし、小刻みに強く引いて戻してを繰り返すとＧＯサインです。
ブレーキもＧＯサインも馬にとってはどちらも強くハミを強く引かれているのには違いありません。
馬の側からするとどっちの合図なのか判別し辛い場合もあるのです。
その典型がレース中に引っ掛かった馬に騎手がガシッと手綱を抑えて引っ張る状態です。
これって騎手の側は我慢しろまだスパートには早いという指示ですが、
馬の側からすると強くハミを引かれた状態なのでＧＯサインにも受け取られかねないのです。
馬は馬群で走っていると自分も群れに付いて行かなければという本能があるので
尚更、勘違いし易い。
だからそういう状態に陥った騎手は手綱を引いてハミが掛かるようにしておきながらも、
それでは馬には間違ったサインに成りかねないのを知っているので、
掛ったハミが抜けて、引っ掛かった状態が早く解消してくれと馬頼み（運頼み）するしかないのです。
この様な根本的な矛盾を孕んでいるのがハミによる指示なのです。
ようやく本題に入ります
まずは、ラストスパート時のハミ操作の定義からしましょう。
�。韮�サインとして激しく手綱をシゴく
（つまり、強くハミを引き付け、戻し、引き付け、戻してを繰り返す操作です。
騎手が激しく手綱を持つ拳を前後にシゴく動作です。）
�▲魯澆鮑険Δ匹舛蕕�へ振ってハンドル操作する
---つづく---
- サイン
