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2019/09/03 20:51

馬を御す 5(2019札幌記念)

引き続き札幌記念の話です。


次に、3着だったフィエールマン、Cルメール騎手を見ると

3角では前にブラストワンピースサクラアンプルールを見る形でやや後方に位置していました。
4角入口辺りでサクラがタレて来て、自然な流れでサクラを内から交わす事に成功します。
更に、前のブラストはやや内の方へ進路を選択しましたから、後ろを走るフィエールマン
極めて自然な形で大外へ出して追い込む事ができました。

3〜4角ではなるべく距離ロスはしないように回り、4角曲がり終え地点では伸びる外へ
ロス無く持ち出す。
この3〜4角の操縦は何度観ても上手いです。全てがちゃんと考えられた動きですし。

しかし、ここでトラップに掛かってしまいました。

ちゃんと前を行くMデムーロ騎手の外へCルメール騎手は馬を持ち出していたのですが、
Mデムーロ騎手は、最後の直線に入った直後に外へビュッと馬が膨れるように追ったのです。

その煽りを受けてフィエールマンは前が少し塞がる形になり多少ブレーキになってしまいました。
アノ不利が無ければ、もしかしたら勝ったのはフィエールマンだったかも知れませんね。

しかし、
Mデムーロは、ワザと大外から差して来る馬への牽制で、外へ膨らむ動きを入れたかもしれないです。
その直後に逆に内へ切れ込む動きをします。
コレで外からも内からも差して来る馬の前をカットする動きの完成です。

因みに、私がフィエールマンの鞍上なら4角を曲がり終えた地点からも、
追う方向はやや外へ行く事を選択します。
それなら仮にMデムーロの馬が外へ膨れて来ても不利を被る可能性が低いので。
私に言わせると、他馬の近くで後ろを走るから不利を受けやすいのです。
細かい事ですが、それが正解なのは誰にでも納得して貰えるでしょう。

仮に札幌記念の騎乗を採点するなら、川田将騎手が100点ならCルメール騎手が79点。

21点差の内訳は、マイナス20点分がもっと早く仕掛けるべきという減点で
あと1点マイナスなのは不利を受けた軽微なミスの分です。
最後の直線で前を一瞬カットされた分は、その程度の事です。



ついでに4着だったワグネリアン福永祐騎手も気になる箇所があったので解説しておきます。

やはりこれも最後の直線に入った直後で、内を走っていた戸崎圭騎手の馬がバテて後退し始めて
そこで福永騎手は素早く戸崎圭騎手の前へ入ってしまいます。

それが失敗でした。

前に割り込むのが早過ぎたのです。
戸崎圭騎手の馬の進路が内から削って来るブラストワンピースワグネリアンの前カットによって
極端に狭まった事で戸崎圭騎手は立ち上がってしまいます。

私が裁決委員なら福永騎手にペナルティ減点を課しますが、どうもそうはならなかったようですね。
立ち上がる事象が起こったのに、そもそも審議にすらならなかったのかな???

審議になったかは解らないですが、
もしブラストワンピースからの削りで戸崎圭騎手が立ち上がったとしたら福永祐騎手はセーフ。

福永祐騎手の斜向で進路が無くなったせいなら、さっきも書いた通り福永祐騎手はアウト。

あまり考えにくいが、裁決委員がブラストワグネリアン2頭の同時複数の動きにより
立ち上がる事象が起きたと判断したら審議すらしないで済ます事も可能なのか???

制裁を受けない真相は解りませんが、どの道、間違いないのは福永祐騎手は乱暴な操縦術は下手です。
前をカットするのを焦る必要は無いのに、ナニをそんなに慌てるのか?
ジワジワと寄れば良いものを。
ラストスパートしている時に、一瞬の判断と確かな操作技術が要求されると苦しいレベルですね。

つづく

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