サートリストラム　と　ザビール　７　（豪州への移籍馬）

前回の日記で、サートリストラム系から派生する豪州競馬の話は
予定していたものは全部書き終えたのですが、
丁度、先日にネット競馬のニュースで豪州移籍馬の話がありましたので、
その辺の話題も膨らませてみたいと思います。


---------------------------------------------------------------------
豪州移籍のブレイブスマッシュ、2戦目で準重賞を勝利！
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=126020

＞今年3月に中央競馬を抹消され豪州に移籍したブレイブスマッシュが
＞移籍2戦目で勝利を収めた。

＞豪州の名門・D.ウィアー厩舎に移籍。
＞また、ウィアー厩舎には先月アドマイヤデウスの移籍が発表されたほか、
＞トーセンスターダムも所属している。

----------------------------------------------------------------------

ブレイブスマッシュ、アドマイヤデウス　という馬も豪州移籍したと
ニュースにはあります。

ＪＲＡの様な、無茶苦茶賞金が高い馬主にとって美味しいレースを捨てて
豪州へ渡って一体ナニが良いのか私には皆目見当が付きませんが、
日本の２流馬が最近、豪州へ流出しているようですね。

（もしかしたら、コレには豪州人マイケル・タバートが一枚噛んでいるのかも知れませんね）


勝手な想像ですけど、この移籍現象はＥＵで頭打ちになった２流馬が米国に芝路線へ
移籍して活路を見出すようなものかも。

だとしたら気を付けないといけないのは、日本で頭打ちになっている分だけ
過去の最高実績より現状の実力が劣る状態だと考える事ですね。



今回のニュースで取り上げられているブレイブスマッシュの今後を予測してみましょう。

ブレイブスマッシュの過去最高実績が

　　ファルコンＳ（Ｇ３）で２着、サウジアラビアロイヤルカップ（Ｇなしの重賞）１着。

　　最近の成績では２０１７年オーシャンＳ（Ｇ３）で４着。



こういう判断はアバウトで良いのですが、今回はシンプルで移籍という
ネガティヴ要素を考えた時に、ファルコンＳ２着よりは下。
オーシャンＳ４着は丁度しっくり来ますので、日本のＧ３で３着を最大実力と仮定しましょう。

日本のＧ３で３着の実力なら、豪州ではＧ１で３着と考えるのがレベル差から妥当。

更に、ブレイブスマッシュは父系がターントゥ系なので、
日本と同じだけ豪州適性を持っているか、又は、日本よりも更に適性がフィットする場合も考えられます。

ここでは予測なので高目に見積もって、最高に良いパフォーマンスを出した場合に、
豪州Ｇ１を連対できると考えても良さそうです。

もう一つ、成績の安定性も考えます。

日本で走ったラスト３レースは、

　　ＯＰ特別３着　→　ＯＰ特別４着　→　（Ｇ３）４着

でしたから、能力の上限より低いＯＰ特別で４着になっているのを考慮すると
成績の安定度は、ちょっと微妙。


豪州移籍後の成績は、

　　　８月１７日のリステッドレースで２着。

　　　９月９日リステッドレースで１着。


リステッドレースというのは、一般的な解釈では、海外のグレードなしの重賞やＯＰ特別などに
日本では相当するレースとされるでしょうから、豪州ではどうかは解らないですが
同じであるだろうと仮定して日本ではＯＰ特別に当たるだろうと、
ここでは考える事にします。

日本と豪州のレベル差を考えると、豪州のリステッド　＝　日本の１０００万特別　程度でしょう。


とすると、最大能力を発揮できたならＧ１を連対できるかも知れないブレイブスマッシュが
長期休養明けとは言え、豪州移籍初戦のリステッドで２着はあまりにも不自然。
この時点で、ブレイブスマッシュは日本よりも豪州で高い適性を持つ可能性は消えました。

以降は、豪州と日本競馬の適性が同じ馬だと考えるべきなので、
豪州のＧ１で３着できる実力と考えます。


豪州移籍２戦目のリステッドで１着したのは、実力から考えたら当然。
そして、成績が日本ではやや不安定でしたが、１０００万特別を２回連続で使っただけだと
考えた場合には、能力の差があまりにも大きいので、連続で勝ち負けできたのも
不自然ではない。


つづく