父の逝くまで

市内に転入して、時間は1時間半かかり、それでも、月2回は見舞いに行った、赤ちゃんになった父、弟が夏休みに来た時、二人で父の昼御飯を食べさせた、交代で、離乳食の流動食、詰まらせるからと、離乳食の流動食をスプーンで食べさせた、最後の親孝行、姉弟の最後の親孝行

車椅子を押しながら、病院の中や外の周りを散歩、行くたび、父はただニコニコするばかり、言葉は出ない…ニコニコ顔が赤ちゃんだった、小さい時に厳しく私を虐めていた父がその時期は昔の父は消えて赤ちゃんになったこと…

逝ったあとには寂しくなると話をしてくれた人の気持ちがやっと理解出来た、なんといっても、血の受けつく親だもの…今、その気持ちなんだろう