70件のひとこと日記があります。
2013/03/11 13:44
恐ろしや一番くじ それは30を過ぎた飲食
恐ろしや一番くじ
それは30を過ぎた飲食店店員の物語である
その男Aこと通称ドンブリ君は夕方から調子に乗っていた
スタホ3も新馬が三歳戦二冠と有馬を制し楽しみは次回にとっておいて今日は食事して帰ります。なんて、オヤジ引き駄馬で苦しんでいた私に今日は気分がいいから、食事ご馳走しちゃいます♪
とまさに天狗様々になっていた
彼はスタホ3も好きだが、それ以上に一番くじが好きなのである
食事中は一番くじについて熱く語っていて、最近はワンピースの剣豪を狙っていてA賞のゾロB賞のリューマは既に手にいれたのだが、C賞のたしぎがまだ持っていないとのことだった。
食事も終わりドンブリ君も帰りの電車に向かう途中に噂の一番くじ剣豪シリーズがコンビニに並んでいた店内に入って残っている景品を見てみるとC賞のたしぎがひとつとラストワンのゾロあとはストラップとかクリアファイル等で全部で33枚残っていた。
その時ドンブリの目はまぶしい程に輝いていた
彼曰く
たしぎは俺の為に残っている
更に今日はとても調子がいいので、3回あれば当てちゃうよと宣言。
勝負
ヾ(゜0゜*)ノ?
まあまあ、33分の1だから
店員さんスミマセン
もう3回お願いいたします
えっ
ちょっと待ってちょっと待って
おかしいなぁ
しょうがない
あと4回お願いいたします
これで10回の5,000円
今日は調子がいいから、いくらなんでもここで当てる
オイオイオイ
どうやらドンブリ魂に火がついた
残り23枚
ここまできたら当たるまでひきます
と1万円を店員に差し出して一枚づつめくりだした。
そして気付いてみるとそこには20枚のハズレくじの山が
残ったくじは3枚
そこで一言
残りの3枚は引かないで買います
魂がきえたその瞬間である、ドンブリ君の目は死んだ魚のように瞳孔が開いていた。
そして彼の後ろ姿にはなんとも言えない哀愁が漂っていた
そんな彼の勇姿をみてついポロッと次のくじが入ったら今度は
私が引く
と彼に宣言をしてしまった