飲み会２

乾杯が済むと、違うﾒﾝﾊﾞｰが「やっぱり女の子って仕事仕事でなかなか会えないと気持ち冷めちゃうもん？」って聞いてきた

何て答えたらいいか迷って今度は私がﾁﾗﾘとＭさんを見ると、Ｍさんは目を逸らさずこちらを見ていて…私が焦って逸らしちゃったよ


「私は…お仕事頑張る男の人ってｶｯｺ良くて好きですよ…？ただ、その、時々でもいいんで時間がある時はちゃんと構って欲しいですけど…」

と本音を答えてみたものの、何となく気まずい？恥ずかしい？でＭさんの顔は見れず

「おぉ〜いいねいいね〜俺もそういう事言ってくれる子探すわ」

「いや、○○さん彼女いるでしょ（笑）」

「あ、そうだった（笑）」
なんて盛り上がって、その流れで「○○さん（←私）は何で彼氏作んないの？ﾓﾃるでしょ？」と聞かれた

あ、そうだった、前回の飲みの時にﾌﾘｰだって話したんだった

えーと、これは彼氏出来たって言うべきなのかな？
でも、誰？会社の人？って聞かれたら嘘つくのも嫌だし…ど、どうしよう

一瞬悩んで

「ﾓﾃませんよ〜でも、すごく好きな人がいるからそれでいいんです」

って思い切って言ってみた

もちろん誰？誰？って食いつかれたけど、「もう私の話はおしまいです」って答えて何とか乗り切ったよ

Ｍさんは発言こそしなかったものの、ﾁﾗﾘと盗み見ると、優しい笑顔でこっちを見ていてくれた

あんな答え方しか出来なかったけど、大丈夫だったかな？


すると

「Ｍさんも彼女いないんですよね？作んないんですか？やっぱり仕事急がしすぎて厳しいんですか？」

と今度はＭさんに飛び火

内心動揺しながらも、Ｍさんは何て答えるんだろ…と興味もあったりして


するとＭさんは

「いや、俺彼女いるし」
とあっさり答えて私は目が点状態


「えぇー！そうなんですか！？全然知りませんでしたよ！」

「いつから付き合ってるんですか！？てか会社の人ですか？」

そりゃ食いつかれるよ
全員身を乗り出すようにしてＭさんに詰め寄る

「お前らなぁ（笑）、高校生じゃないんだから人の恋愛話でそんなに盛り上がるなよ」

「写メとかないんですか！？」
「あ、そうだよ、見たい見たい！」

「ない、でもすげぇ美人羨ましいだろ（笑）？」と冗談めかして答えてた


皆はﾜｰﾜｰｷﾞｬｰｷﾞｬｰ盛り上がってたけど、私は嬉しいやら恥ずかしいやらﾊﾞﾚたらどうしようとか色んな気持ちが入り混じってどんな顔したらいいか全然わかんなくて、胸はﾄﾞｷﾄﾞｷうるさいし、顔はｶｧｰっと熱くなってくるし、いてもたってもいられなくなって、ﾄｲﾚに避難


前ｶﾉの話で気分がしたと思ったら、Ｍさんの発言でまた気分がして…気持ちが忙しすぎてついてけないよぉ〜

……でも、私が落ち込んだのがわかったからああやって言ってくれたのかな…？

なんて、自惚れかな


とりあえず、私は一次会で帰ってきたけど、Ｍさんは二次会に連れられて行ったよ


帰り際にＭさんが「送ってくよ」って言ってくれたけど、まだ早い時間だったから大丈夫と答えて、帰ろうとしたら「早めに切り上げて帰るから俺ん家で待ってて鍵持ってる？」って言ってくれた

もうそれだけで胸が超ﾄﾞｷﾄﾞｷだよぉ


まだ帰ってきてないけど、今は約束通りＭさんのお家で彼の帰りを待ってます

早く帰って来ないかなぁ