ただいまぁ 今日は最後の生姜焼きに取

ただいまぁ

今日は最後の生姜焼きに取り掛かろうとしたところでちょうどＭさんから連絡が来た

20時くらいでいつもより早い時間だったから、ご飯まだならどぉ？って誘ってくれた

だから、勇気を出して、「ちょうどもうすぐ夕飯作り終わるところだったので、良かったらｺﾚ食べませんか」って切り出してみたよ

そしたら彼は「おーやった今日は何？」って喜んでくれてﾎｯ

迎えに来るまでに最後の生姜焼きを焼いて重箱に詰めてＭさん家へ

車に乗ると「お疲れお〜、随分大きな袋だな生姜焼きって言ってたけど他にも何か作ったの？」ってめっちゃﾜｸﾜｸした笑顔で言うＭさんが超可愛い

「内緒ですお口に合うといいんですけど」と不安になって少し俯く私

すると、そんな私をﾁﾗﾘと見てまた前に視線を戻したＭさんは「そんな不安そうな顔すんなってはは、響はほんとすぐ顔に出るよな大丈夫、絶対に美味いよ」って言ってまた頭をくしゃっとしてくれた

これってＭさんの癖なのかな？？嬉しいからいいんだけどね


その後はＭさんのお家で二人で一緒にお弁当を食べた

袋から取り出した重箱にはさすがに驚かれたけど（笑）、蓋を開けた瞬間「おぉー何ｺﾚすげぇｺﾚ全部作ったの売り物みたい」とめちゃくちゃ喜んでくれた

お腹が空いてたみたいで「美味い、美味い」とすごい勢いで完食

お口に合ったようでほんとに良かったぁ
とほっとしてるとこんな会話が

「仕事から帰って来て手料理が食べられるってすげぇ幸せなことだよなぁ」

「私が社宅じゃなかったら毎日お家で作って待ってるんですけどね私も普通のｱﾊﾟｰﾄに引っ越そうかなぁ」

「まぁ確かに響んとこは隣も社員だし今はちょっと厳しいけどな…（とここでﾎﾟｹｯﾄから家の鍵を出して何やらｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ）…はい、ｺﾚ今日外回りで時間空いたから作って来た」

と合い鍵を渡される

「…えぇっいいんですか」
と激しく驚く私

傷一つない真新しい鍵
手の中でﾋﾟｶﾋﾟｶﾋﾟｶﾋﾟｶ輝いている
何だかもう大声で叫びたいくらい嬉しくて、掌に乗せたままただただﾆﾔﾆﾔと鍵を見つめていると、お茶を取って戻ってきたＭさんが私を後ろからぎゅぅっと抱きしめてくれた

「そんなに嬉しい？」

「はいっ、めちゃくちゃ嬉しいです」

「はは、素直だなぁほんともう可愛すぎて…困る」とこめかみにｷｽ


幸せな時間を過ごしました

さぁ、明日も頑張るぞ