のぼる朝日2/2

１１／２６ ＡＭ５：２６(晴)

空港に戻ったはじめを、新飛行機実験のスタッフ達が拍手で迎えた。

そう、実験は成功したのだ。

はじめは、その祝福に複雑な気持ちで答えながら奥に進んでいった


祝福の列もおわり、
ふと奥の方に目をやると、
そこには見慣れた３人の姿が‥


｢おめでとうはじめ＊ ｣(^-^)
とママが

｢よかったなはじめ!｣
と兄のバカボンが



｢パパ‥ ｣

そのとき
今まで心の奥で燻っていた消化しきれない思いが溢れ出してきた

｢パパはどうして‥ ｣

｢どうして
‘バカボンのパパ’で
‘はじめのパパ’
じゃないの!?｣


｢は、はじめ‥

言ってなくてごめんなさいなのだ~｣(￣◇￣;)

｢それはパパの名前が
‘バカボンのパパ’
だからな~のだ~☆｣

｢えっ!?
そ、そうなのママ？｣

｢そうよはじめ＊｣(^-^)



｢ぼ、ぼく
パパに認めてもらいたくて
みんなを巻き込んでこんな役にたたない実験をして‥｣


｢なに言ってるのはじめ＊
あなたは立派に役にたってるわよ＊｣(^-^)

｢そうだぞ？!
おまえは凄い弟だ!!｣


｢ハジメ!｣






｢それも、いいのだ♪｣


さっき沈んだ朝日が、

また登りはじめた。