ヴォルケンクラッツ、快勝！

ダービーを翌週に控えたこの時期に、ようやくデビューにこぎつけたヴォルケンクラッツが、既走馬相手のデビュー戦を快勝。先々まで期待の持てるような豪快な勝ちっぷりでした。

ここまでの道のりは本当に長かったです。馬名が決まり、満口になった矢先に飛節の骨折が判明。早期デビューどころか2歳戦でのデビューも絶望的になり、3歳になってようやく入厩したかと思えば、在厩5日でソエで放牧。新馬戦でのデビューも絶望的となり、帰厩してようやくデビューの目処が立ったかと思えば、今度はフレグモーネで放牧。ダービー出走を夢見て出資したはずなのに、それまでにデビューすることすらかなわないのか…。

そんな幾度の苦難を乗り越えて、ようやくダービー前週の本日デビュー。絞り切れない巨体と体質の弱さを抱えながら、既走馬たちを一刀両断してのデビュー勝ち。もう感無量です。

血統的にも芝長距離向きの重厚な配合。調教でも長めからの時計は水準以上のものが出ているので、当然秋の大舞台を意識せざるを得ません。ダートでもう一つ勝ち、1000万の芝の長距離戦を勝って、秋は神戸新聞杯から菊花賞へ−。

個人的には初めて名付け親となった思い入れの深い馬でもあるので、とにかく無事に走り続けて、いくつもの夢を見せて欲しいものです！

もっとも、シルクエルドールも2年前に同じような衝撃的デビューを飾ったんだっけか…(遠い目)