過大評価でしかない。

土曜の9R・牝馬限定の3歳500万下、カーネーションCに出走するアグレアーブルに対する斎藤調教師のコメント。
「今回は自己条件ですし、ここでは力は上だと思いますから、きっちり決めたいところです」

「将来性を見込んで」ダービーにクラシック登録しておきながら、オークスの前日に牝馬限定の500万特別を走る、というこの状況が、この馬に対する陣営の過大評価を如実に表していると思うのですが、懲りずに相変わらずの過大評価です。

「ここでは力は上」なんてちゃんちゃらおかしい。全馬同じ500万クラスの牝馬でしょ。ここで力が上と言い切れるなら、この時期にこんなクラスでウロウロしていない。しかもここ2走の凡走は「内枠がダメ」みたいな論調になってる中での最内枠ですよ。絵に描いたような「危険な人気馬」じゃないですか。

あと「一度下げて最後方から外を回して…」ってアホかと。先々大きい所を目指すのであれば、上のクラスでそんな競馬で通用するわけがない。内枠引いたら終わり、なんて馬が出世するわけもないし、目標としていたオークスに出られなかった時点で、「ここはとにかく結果」なんて目先のことを言ってても仕方ない。少頭数の内有利の馬場で最内枠。ここは内を克服する大チャンスです。幸い福永騎手はバカではないので、当然のごとくインぴったりの競馬をしてくると思います。

陣営の過大評価通りの力があるのであれば、それこそ「この程度の相手」には、「苦手」のインからの競馬でも楽々勝てるはず。それくらいでないとこの先大きなところなんて狙えませんよ。そういう意味ではこの1戦はいい試練になると思います。そもそもここまで調教の動きが圧巻だったために人気が先行しすぎてきた感があり、新馬戦のメンバーレベルの低さ、その後のレース内容を見ても、この馬は典型的な「調教番長」で、将来的にもせいぜい1000万クラスのレベルの気がしないでもないのですが…。

とりあえず大きな期待はせず、暖かい目で見守りましょう。