アルジャンテ、除外。

アネモネSに出走予定だったアルジャンテは13/17の抽選に通らず非当選で除外。再投票で翌日の平場に回ることになり、これで桜花賞への道は完全に途絶えました。残念といえば残念ですが、出走が叶えば権利が取れたかと言えば、おそらくかなり難しかったでしょう。

そもそも賞金加算もせずにトライアルに出ようとか言うのがムシのいい話。2勝していれば無抽選で出走できたわけだし、11月に勝ち上がってからここまで、3か月以上もありながら、つくづくぬるいローテーションで来たのだから、まさに自業自得。抽選を突破したフェアリーSで賞金を加算できていれば、こんなことにもなっていないし、そもそもトライアルに出る必要すらなく本番に出走できた可能性が高い。そういう意味では、「本賞金400万」という事実が、この馬の現時点での実力を如実に表している。しょせんただの1勝馬なんです。

今年のシルク3歳世代は、牡馬は全くクラシックにかすりもしない体たらくですが、牝馬にはクラシック出走を目指す馬が数頭います。しかしそのほとんどがアルジャンテと同じ境遇の1勝馬。トライアルや重賞への出走すら抽選頼みの馬ばかりです。明日のフィリーズレビューに出走するクードラパンとソーディヴァインだけが2勝馬で、抽選なしでトライアルに出走できる身分。前者は2歳時の早い段階で2勝、後者はダートで2勝。明日も苦戦は免れないと見ますが、2勝した上で正々堂々と出走権を得ています。要するに桜花賞を目指す上で最低限の資格があり、最低限の戦略があったということ。決して運頼みでここまで来ていないわけで、その点で抽選で除外される組とは決定的な差があります。

要するに楽して開けるほどクラシックへの道は甘くないということです。トライアルや重賞の「点」ではなく、そこまでにどんな「線」を引くか。それがクラシックロードです。

3/21フラワーC…シャクンタラー
4/10忘れな草賞…ロッテンマイヤー、ブレッシングテレサ
4/24フローラS…アグレアーブル

といろいろ予定されてますが、全頭除外で出走すらできない可能性すらあるのが事実です。例年少頭数の忘れな草賞はまず抽選にはならないでしょうが、オープン特別でトライアルですらないので、ここで配られるオークスへの切符は1枚しかない。もっとも優先出走権ですらないので、厳密には切符ですらないんですが…。

特に来週のフラワーCは除外の可能性がかなり高いので、今やるべきは早めに翌週のミモザ賞の鞍上を抑えることだと思います。オークスでパートナーの決まっているルメールに拘る必要はどこにもないし、そもそもコスモス賞でルメールがちゃんと乗っていれば、普通にオークスに出れる身分になっていたわけですから。

アグレアーブルに関してもフローラSは除外の可能性が高いですが、翌週のスイートピーSなら、1勝馬でも出走できる可能性が高いです。天皇賞当日の東京で騎乗できる上位の騎手を早めに抑えておくことが肝要でしょう。フローラSに出れるなんて思わない方がいい。ダービーのクラシック登録なんてしたところで、現実はオークスのトライアルにすら出れるかわからないとはもう笑うしかない。

牝馬なんてクラシック終わったら秋華賞くらいしか目標がないわけですが、そもそもクラシックが終わったら牡馬や古馬と戦って賞金を積まなくちゃいけないわけで、ここまでよりハードルはかなり上がります。「秋華賞に間に合えばいい」なんてのは妄言で、オークスに間に合わないのに秋華賞に間に合うのは、よっぽどの素質馬だけですよ。そんな素質馬はそもそもシルクには来ませんのであしからず…。

そもそも論多すぎなシルクは相変わらずのクラブですね。