ディープストーリー、終了。

阪神9Rに出走したディープストーリーは初ダートでシンガリ負け。これ以上現役を続ける意味はどこにもないので、これで引退でしょう。最後の3戦はドベ→ブービー→ドベ、と圧倒的な弱さ。芝だとかダートとか距離とかの適性よりも、この馬は競走そのものに適性がなかったのでしょう。この成績で繁殖に上がれるかは不明ですが、この成績で募集価格の10％、つまり280万で買い取らなければいけないとは、ノーザンFにとっては罰ゲーム以外の何物でもありませんね。

競走生活のピークがデビュー戦という、シルクにありがちな典型例ですが、今考え直してみると、この馬に新馬勝ちをさせた藤原先生の腕はすごいんだなと。あとは能力に応じて放置されて転厩、とお決まりのパターンですが、終わってみれば使ってもらえたらどうにかなったかというレベルではなかったので、能力相応な扱われ方をされただけだったのでしょう。

3歳初春のデビューからここまで、大きな怪我や病気もないのにわずか18戦。同期の重賞勝ち馬ローブティサージュとシャトーブランシュでも20戦以上しているのに、前記両馬の募集額の合計より高いディープストーリーが、出走数すら下回りました。自分の見る目の無さを嘆くほかありません。

本当にいろんな教訓(全てネガティブ方向の)を与えてくれた馬でした。