岩手競馬

自分が盛岡競馬場を訪れたのは、ユートピアがダービーグランプリを勝った時でした。

盛岡駅から無料バスに乗ってたどり着いたその場所は、山を切り拓いてつくられたような場所にあり、地元のボロい競馬場しか知らない自分にとって、地方の競馬場とはとても思えないほど立派で近代的で綺麗でした。

また、JRAの競馬場とは逆で、芝コースが内に、ダートコースが外にあり、ダートコースのマイルのスタート地点が観客席からは遠くてよく見えない位置にありますが、枠順による有利不利がなく白熱したレースが行われていました。

1度しか行ったことのない競馬場ですが、間違いなく日本にはたった１つしかない、オリジナリティの溢れる競馬場であり、訪れてからもう１０年近く経ちますが、今でも自分が１番大好きな競馬場です。



昨年は震災で被害を受けた岩手競馬を支援するとして、南部杯が東京競馬場で行われましたが、今年は盛岡競馬場に戻り、当日の競馬場はあの時のように活気づくと思います。

しかし、「地方競馬の優等生」と言われていた岩手競馬も、売上減や新設した競馬場の債務の償還に苦しみ、他の地方競馬と同様に苦境に陥っているようです。

岩手競馬の歴史には詳しくはありませんが、岩手競馬はトウケイニセイやモリユウプリンス、メイセイオペラ、トーホウエンペラーなどの歴史に残る名馬を輩出してきました。

今年も盛岡競馬場に行くことはできませんが、これらに続く名馬の出現を期待しつつ、また、岩手競馬を応援しながら１０月８日の南部杯を楽しみたいと思います。