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2019/01/08 15:14
女傑の時代
昭和の時代から競馬を見ている者にとって近年の牝馬の躍進には驚くべきものがあります。
牝馬は母馬になるのが仕事で、レース体系も恵まれていませんでした。
古馬になると混合戦以外に目指せるレースもありませんでした。
その点で秋華賞の新設、エリザベス女王杯の古馬への解放、そして春にヴィクトリアマイルが設定されたことは大きな意義があるだったと思います。
牝馬も重賞級になれば競走馬として全うできる時代になったということです。
牡馬三冠は相手が弱い時代に登場することが多いようです。
その世代のNo2といえる存在は、ナリタブライアンの世代ならエアダブリンやヤシマソブリン。
ディープインパクトの世代だとインティライミやシックスセンス。
オルフェーヴルの世代はウインバリアシオンやサダムパテック。
サダムパテックやベルシャザールは路線を変更しマイルやダートでG1馬になりましたが、同条件で戦う他のライバル達は3冠馬が出走していないG1も勝てませんでした。
おそらくナリタブライアンの世代で2番目に強かったのはヒシアマゾンで、ディープインパクトの世代でもシーザリオだったのではないでしょうか。
1997年にエアグルーヴが秋の天皇賞を勝ち、この頃から徐々に牝馬の力が見直されるようになったと思います。
牝馬でダービーを勝ったウオツカの世代には、ほぼ互角のダイワスカーレットという馬もいて、いよいよ最強馬は牡牝互角という時代が到来したように思います。
そしてブエナビスタやジェンティルドンナ、アーモンドアイが登場するわけです。
平均すればまだ牡牝に差はあるでしょうが、頂点にいる存在はもう互角です。
若い人には当たり前のことなのでしょうけれど、競馬歴が長いファンにとっては本当に驚くべきことなのです。
共同馬主で募集される馬は、今でも牝馬の方が安いようです。
それは引退時期が牡馬よりも早いと云うこともありますが、牝馬の中に世代No1を探すのは案外賢いのかも知れませんね。