幻となった愛馬

フロムアップランドの2011　6/17


また私にとって悲しい出来事が・・・

６月に牧場ツアーに行き、たくさんの馬を見て私が指名した１歳馬
(見る前から決めていたのですが・・)母も姉のデラコリーナも持っていたため、
迷うことなく今年の愛馬はこの仔に決めました。
父はフジキセキで、牧場の評判もよく、がっちりとしていて大人しく可愛い仔でした。
正式契約をし、我が仔の成長が日々楽しみでした。

毎日夜間放牧で元気に遊んでいたのですが、ある日、後肢の歩様が悪いということで
正式検査をしたところ、レントゲン検査で頸椎の異常による脊髄神経の圧迫が認められ、
それに起因する腰萎（ようい）との診断が獣医師より下されました。治療が行われましたが
あらためて獣医師の診断を受けたところ、腰萎の症状が進行しているとの診断が下され
ました。腰萎とは俗に「腰フラ」とも呼ばれ、競走馬にとっては致命的な症状ということで、競走馬としての道を絶たれてしまいました。腰萎なんて言葉、初めて聞きました。
誰が悪いわけでもなく、２か月前、あんなに元気だったのに・・・と思うと可哀想で
可哀想で気持ちの持っていきようがありません。

競走馬は１つ勝つことも大変ですが、無事デビューすることすら出来ない馬がまさか
自分の愛馬に起ってしまうとは考えたこともありませんでした。
この仔の今後のことは怖くて聞けませんでした。


さようなら、たった２か月だけど夢を見せてくれた名前もない私の僕ちゃんへ