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2012/10/02 23:45
海外競馬事情 5
ドイツ・ケルン競馬場で一頭の伝貧感染馬が発見され、その厩舎から半径1km以内の全ての馬の出入りが禁止・3ケ月の隔離措置を施される事態となり、オルフェーヴルのライバルとされ凱旋門連覇を目指していたデインドリームも例外なく実害を被り、凱旋門第一回登録取消しにより同レース回避が決定しました
伝貧?はて、最初見た時デインヒルの香港表記じゃろか?と勘違いした位で、長い事競馬してますが初めて耳にした病名だったのでチョイと調べるとかなり厄介なウイルス性感染症である事が判りました。
伝貧(でんぴん・馬伝染性貧血)の主たる感染経路は母馬→仔馬(垂直感染)・吸血昆虫(蚊など)→馬(水平感染)・感染症状として発熱を繰り返し衰弱・重度の場合死に至る。特徴としてウイルスが容易に変異する・完治する治療法が確立されていない→よって真症馬は如何なる名馬であろうと蔓延を防ぐ為に家畜伝染病予防法に基づき殺処分される(野生馬は該当しない)
日本でも伝貧感染により過去のダービー馬や桜花賞馬・オークス馬が殺処分されたケースがあったようです。
衛生環境が改善された日本では2011年宮崎で御崎馬が1頭殺処分されてるようでそれ以前となると1993年まで遡らないと事例が出てこない位珍しい感染症と言えますがヨーロッパや南米ではまだまだ感染事例が多いようです。
JRAでは毎年2回在厩馬の定期検査や入厩検疫を行っており徹底管理してウイルス蔓延を警戒してるようです。
デインドリームはJC出走も絶望的で且つこのまま日本で繁殖入りできるのかも現時点では微妙だと思われます。
ちなみにスノーフェアリーも怪我で凱旋門回避するようです。
恐らく2頭の回避でアヴェンティーノは凱旋門出走できるのではないでしょうか。
2頭の脱落は残念ですがいよいよオルフェーヴルは凱旋門取りこぼしの言い逃れが出来ない状況になってきました。