のりべえ日記よんで 14

のりべえ日記

のりべえが競馬と
出会ったころの
お話です

あの頃は
競馬といえば
応援するだけでした

馬券は買わずに

馬にしてみれば
ここのゴール板を
あそこからスタートして
鼻ずらだした方が
勝ちとか
そんなこと教えても
わからないだろうし

最後の直線
差せだの
まくれだの
叫んだって
うるさいな
ぐらいにしか
思ってないだろう

では
何故、馬券を買わずに
応援していたのだろう

それは
草食動物にも
かかわらず
あの肉体
綺麗な走るフォーム

ときめいていた

ただ走るという競争
馬は走るために
生まれてきた
というのだから
最高の舞台であるに違いない

そんなレースを
走っているのであれば
叫ばずにはいられなくなる

実に綺麗な
スポーツである

ただここで
馬券を買うをプラスすると
その様子が変わる

それもたいへんいちじるしく

応援は罵声になり

悲鳴すら聞こえてくる

一応馬をたたえはするが

当たった自分を1番にたたえる

それも競馬の醍醐味に
違いはないんだ

当たったことのある
馬を覚え

ハズレた馬を嫌いになる

そこはやはり人間なんです

ただ思うのは
あんな時もあったよな?

だから
お金がないとき
くらいは
競馬に出会った時に
もどろう

買わないときほどよく当たる

それをいうかっ