勝手に名馬列伝 第2回

【名馬列伝 vol2 】

10億の馬 セニアカー号


ペテルギウスワールドには、獲得賞金10億超えの馬が9頭いた。ハナノケイジサン号16億・ストストザマックイーン16億・キングオブグルーヴ13億・インパクトバウアー12億・アレクサンドラレイチェル11億・フミノスカーレット11億・プゥーチャン11億・セニアカー10億・スリーラヴコード10億だ。


その中でも、4歳時の活躍により、アワード逆転獲得いたった名馬 セニアカー号を紹介する。


セニアカー号
馬主 たのやん さん

父 Giants Causeway

母 ワキア


気B・スピSS・スタS・パワB+・瞬SS

成長普通・安定B・重○・芝◎・ダ△


成績39戦13勝
総賞金105140万

主な勝ち鞍 S6 JC・有馬記念


デビュー戦は、S4 2歳新馬戦。1番人気も直線伸びを欠き4着敗退。血統も超1流といえない、父と母の子のデビューは、地味なものだった。


S5素質の片鱗を見せたのは、6戦2勝で迎えた若葉S。4番人気ながら、快勝し皐月賞への切符を手にした。その皐月賞では、3冠馬モンソン号に大きく離された10番人気10着。


その後も連に絡めず、必殺の決め手はまだ見れずに歳月は過ぎていった。

S5 3歳末の奥州OP特別だった。人気は、秋華2着のセカンドグルーヴ号年度代表馬になると思っていた方は、多くないだろう。


続いて、京都金杯も好位から抜け出し、初重賞制覇となる。
その後は、重賞チャレンジするものの掲示板には乗るが、勝ちきれないレースが続く。


2度目の転機は、S6 4歳秋の京都大賞典である。後方に控えたセニアカー号は、直線早めに抜け出すイクノアルバローザ号との叩きあいをわずかに制してG?制覇。秋の古馬G?戦線に名乗りをあげる。


続いての秋の天皇賞1番人気は、16億越えの怪物ストストザマックイーン号だ。直線、パワフルテラピー号・イチゴムーンライト号の壮絶な後方からの決め脚勝負を内から、突っ込むセニアカー号だったが、イチゴムーンライト号1着・パワフルテラピー号2着のセニアカー号は、3着だった。

しかし、このレースで古馬トップクラスまで、昇りつめてきたことを証明できた。


生涯最高レースとなったのが、秋天で死闘を演じたイチゴムーンライト号・パワフルテラピー号との再戦であるジャパンカップである。秋天で引退したストストザマックイーン号の後継者争いの戦いでもあった。直線まで後方待機のセニアカー号は、坂下から一気にスパートをかける。それを追いかけてきたのが、これまた後方待機組のイチゴムーンライト号にパワフルテラピー号だった。秋天の再来である。今度は、セニアカー号が押し切り初のG1制覇となる。


賞金王・年度代表馬をかけて、勝つと逆転トップとなる有馬記念・・・ここにも、ムーンライト・テラピーも出てきていた。秋3度目のG1激突末脚勝負かと思えたが・・・

中山コースに変わり、早めに仕掛けたセニアカー号が、馬群に沈むライバル2機を抑えて勝利。G?連勝である。これで、アワードも逆転で制することとなった。


S7 4歳となったセニアカー号は、日経新春杯・日経賞を制して健在ぶりを示したが、春天3着の後、安田・宝塚と1番人気を裏切る8着と敗れて引退となった。



4歳秋に突如輝き、イチゴムーンライト号・パワフルテラピー号との決め脚勝負は、今でも語られている・・・・


10億の馬 これが、セニアカー号である。