166件のひとこと日記があります。
2010/06/15 22:41
ある馬の憂鬱
『えダート』
「そう、ダートしかも、九州だから支度しておいて」
調教師はあっさり、そう言い放つと馬房を後にしようとした。
『ちょ、ちょっと待ってボク調教でしか走った…』
そこまで言ったところで調教師が言葉を遮った。
「調教であれだけ走れるんだから大丈夫。明日、早いんだからさっさと準備して寝ちゃおうね。」
そう言い終えると再び、踵を返す調教師
『あのー…』
恐る恐る呼びかける
「何?」
調教師は「いい加減にしろ」と言いたげな表情で振り返る。
『ボク、確か、中山でクラシックの権利取りだって…』
また、全てを言い終える前に言葉を遮られた
「アレ無し」
呆気無い自分の質問への返答に呆気にとられるしかないボク
「大体、無理なんだって…5000だか7000も既に稼いでる馬が犇めいてるレースに2000にも届かないキミを登録しとけって言う方が…」
最後は調教師のボヤキが入ったが、それはボクにも同感出来た。
しかし、他にもステップレースがあるのに何故、わざわざ九州のダートレースに出ないといけないのかという疑問は氷解していない。
「キミにボヤいても仕方ないんだけど、賞金を少しでも稼いで除外されないようにする為だって言ってたよ。」
少しは事情が見えてきた。しかし、肝心の九州でダートってとこは解らない。
『何で…』
と切り出したところで再び、調教師は語りだした。
「キミの今の状態は最高の仕上がりなんだ。それが少しでもキープ出来てる早い段階で稼いでおく為なんだよ。俺も反対はしたんだけど…観念して走ってくれ。」
それだけ言うと調教師は肩を落として馬房を後にした。
『ダートかぁ…』
1頭(一人)残った馬房で、そう呟いた。
要はオーナーの意向なのだ。クラシックに出走して、勝って、ビンボー部屋背景から脱出して、昨年のような生活に戻りたいだけなのだ。
しかし純心なこの馬 キャラメルダンセンにはオーナーの邪な考えは想像も付かなかった。
『初のダートは心配だけど…勝ったらオーナーは喜んでくれるよな…またキャベツいっぱい持ってきてくれるかもな…』
果たして、初の距離そして初のダートで勝利を上げる事は出来るのかそもそも、登録除外になったらどうするんだ
とにかく、頑張ってくれキャラメルダンセン
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ぽえぞおさん
>>フドウさん
コメントありがとうございます
今までの所有馬は全てターフしか走った事ないんで心配は心配なんですが…
まぁ…過度の期待はかけずに朗報を待ちます
まずは、出走出来るかどうかなんですが… -
ぽえぞおさん
>>チョーノさん
コメントありがとうございます
ちょうど、値上がりする前に買いだめしてあったんですが…もう、心もとないからですね?
お互いムチャクチャなオーナーだと思いますよ -
フドウさん
オーナー
ダンセン君は強くなるはずです
すぐに芝の大舞台に帰ってくることを期待してます
もちろんダートで活躍したならダートの大舞台期待してます
ダンセン君がんばれ -
チョーノさん
オーナーは勝手ですよね!(爆)
ダンセンは絶対強くなりますよo(^▽^)o
ただキャベツが高いからオーナーの気持ちもわかります(笑)