菊花賞?偽名馬会6?

「アナタやったわよ」
「うわ?…マジかよ?まさかやるとは思わなかった」
「まぁ?…流石はオレの弟ってとこだな」
「うるさいっお前は俺にそっくりなんだよ」
「あ池添クンを振り落としたわ…」

京都競馬場貴賓室(笑)に招待された、ステイゴールド一家は目の前で達成された偉業に歓喜の声を上げていた。

「オヤジの不肖の息子がやりやがったな」
「うるさいっ不肖はお前だ」
「今日は帰ったらお赤飯ね」
「おう人参たっぷりのな」
「オヤジ…赤飯に人参は入ってねーよ…」
「それより…アナタ…あの話は本当なの?」
「あ?…ボーナスの話?どうだろうなぁ?…副会長はケチだから…サッカーおじさんにも『金貸して』って泣きつかれたしな…くれると有り難いっていや有り難いが…」
「どうも、あの話は眉唾っぽくね?ブライアンさんやディープさんが貰ったって話は聞かないし…」
「そうなんだよ…ディープの時にオヤジが貰ったって話は聞かないんだよな…まぁ?オヤジの稼ぎからしたら、はした金なんだろうけど…」
「でも、ブライアンさんのお父様が雑誌社、始めたのって…ブライアンさんの三冠辺りじゃなかったかしら?」
「そういや…でもあそこのオヤジも稼ぎデカいからな…」

………
……
…

「まっ、最初からボーナスは当てにしてないし、今日は息子を労ってやらなきゃな」
「そうそう、リンゴたくさん頼んでおいたから差し入れなきゃ」
「ゲッ…そんな物たくさん買うんじゃない」
「オヤジ、相変わらずリンゴ嫌いなんだな…」
「うるさいっ」


その頃、名馬会では…


「あ?っ本当に勝ってしまった」
「強いですねすごいなぁ?」
「うるさいバカ菊に不戦敗したお前は黙ってろっ」
「ヒドイ…」

別室では…

「いやぁ?強かったですね」
「んん?…お前もダービー出てたら父子三冠制覇出来たんだがのぉ…」
「し、仕方ないじゃないですかっ怪我してたんだしっ」
「んん?…残念じゃ…」
「え?…」
「んん?…それより…」

「ボーナスどうしよかのぉ…」
「ボーナスどうすんだ」

オルフェーヴル、ステイゴールドおめでとうございます