43件のひとこと日記があります。
2010/11/06 09:58
迷子のグー【夜の森:前編】
大好きなお兄ちゃんを追って飛び出したグー。
必死に追いかけるあまり、テレテが逆セーフティリードとなってしまいました。
グースカ
「ぅえ?ん(;_;)」
いつもなら眠っている時間、暗い夜の道をグーは泣きながら歩いていました。
ワォ?ン!
グースカ
「ひっ!(≧ヘ≦)」
いつの間にか森に迷い込んでしまったようです。
野犬の遠吠えに、グーは思わず悲鳴をあげてしまいました。
グースカ
「怖いよ?、おにぃちゃあんん?(;_;)」
泣けど叫べど、テレテが探しにくる気配はありません。
恐怖のあまり、訳も分からずどんどん森の奥へと進むグー。
ガサガサ…
茂みから何かが動く音がしました。
グースカ
「…ぅ(≧ヘ≦)」
ガサガサ…
ぬぅっ…
茂みから光る目と、鋭い牙を覗かせながら、巨大な蛇がのっそりと顔を出しました。
グースカ
「いぃやぁああ?!(≧ヘ≦)」
グーは悲鳴を上げ、闇雲に走り出しました。
ダダダダ…
グースカ
「いっ、行き止まりぃ(;_;)」
張り出した崖に逃げ場を失い、グーはそれ以上逃げる事ができなくなってしまいました。
ガサガサ…
ガサガサガサ…
ぬうっ…
蛇は爛々と目を光らせグーに歩み寄ります。
よく見ると、暗闇に四つの目が光っています。
知らない間に数が増えていたのです。
グースカ
「あわわわ…(°□°;)」
二匹のうちの一匹、小さい方の蛇が茂みを抜け、グーに近づきます。
驚いたことに、その蛇の胴は比較的短く、蛇行すらせずに真っ直ぐに近寄ってきたのです。
グースカ
「ぎぃやぁあああ?!」
小さい蛇
「ギャーギャーうるせ?!(-△-#)」
大きい蛇
「マグ危ないってぇ(>_<)」
よく見ると、蛇のように見えたそれは、胴の長いネズミのような生き物でした。
マグ
「ウス!お前図体デカイのにびびってんじゃねぇよ!あ、あ危なくな、なんてねっねぇーし!(`o´;)」
マグと呼ばれた生き物が
、こわばった表情でウスという仲間に虚勢をはります。
ウス
「デカすぎるってぇ、そんな動物ほっとこうよぅp(´⌒`q)」
ウスはおどおどしながら、太った体を茂みに隠してブルブル震えています。
グースカ
「ね、ネズミ?」
マグ
「ちょ!何だこのやろう!ネズミとか馬鹿にしやがって!(;`皿´)」
グースカ
「いっ、イタチ?」
マグ
「おっしぃ!惜しいけど違う!」
グースカ
「ネコ?( ̄∀ ̄)」
マグ
「近い近い!けどハズレぇ?、正解は猫鼬っ!(`▽´)」
グースカ
「…ねこいたち?(´⌒`)」
マグ
「そう!俺は猫鼬(マングース)のマグってんだ!あっちのデブっちぃのがウス!」
マグは背筋をピンと立てて、少し偉そうにグーに歩みよりました。
夜の森:後編へ
つづく