弥生賞　予想

　１着と２着では大きく違う。重賞ならなおさら。１着の馬なら競馬の歴史に永遠に名前を刻まれ人々の記憶に残るが、２着馬は忘れ去られてしまい風化されてしまうのが常。仮に２着馬の方が強かったとしても人々の記憶に残るのは１着馬のほう。ここで考えてほしいのはそれはオッズにも影響するのではないか。今回圧倒的な一番人気に支持されているのがシャイニングレイ。新設重賞のホープフルＳ１着馬ならインパクトは高く当然のこと。ただ互角とは言えないにしても接戦で２着のコメートが８番人気と低評価。
　
　だったら俺の意志は決まった。◎コメートでいく。確かに前走の競馬を見るにシャイニングレイの方が強かったのは認めるが、これは競馬。展開や体調の少しの違いで着順なんてすぐ変わる。そもそもこのレースに対する執念が違う。このレースの目的は皐月賞への優先出走権を獲得すること。賞金が全く足りてない馬でも３着以内に入れば問答無用で権利が取れる、まさにコメートのような賞金が足りない馬にとっては是が非でも取りたいレース。一方のシャイニングレイは賞金的に負けようが皐月賞には出走できる。この意識が１着と２着の差をひっくり返すと私はそう確信した。さらにこの馬の先行力も逆転できる要素の一つ。少頭数の今回。ペースが速くなるはずもなく前有利なのは間違いない。さらに日曜は雨予報。湿った馬場も味方してくれるだろう。どうだ、ここまで書いたら不思議と逆転できる気がしてならないのではないか。

　コメートを本命にする以上○シャイニングレイの評価を下げるわけにはいかない。ここ２戦が強すぎる。新馬戦は持ったままの圧勝。続くホープフルＳでもキャリア１戦とは思えない完璧な競馬。この絶対的な強さは３冠馬の父であるディープインパクトというより同じ三冠馬であるシンボリルドルフの強さを彷彿とさせる。無様な姿は見せないだろう。

　▲クラリティスカイはいちょうＳの勝ちっぷりが非常に良かった。Ｇ１で３着なのも納得。２０００ｍの距離は疑問だが雄大なフットワークをもつこの馬ならこなせてもおかしくはない。
　
　後はハ−ツクライ産駒特有の急成長がありそうな△ベルラップで歴史の１ページを共にめくろうではないか。

◎１１コメート
○３シャイニングレイ
▲９クラリティスカイ
△１ベルラップ