中山記念　予想

　予想に移る前に今年の現４歳牡馬世代のお話をしよう。この世代の代表とも言えるのはクラシックを勝った皐月賞馬イスラボニータ、ダービー馬ワンアンドオンリー、菊花賞馬トーホウジャッカル。注目された最強馬決定戦であるジャパンカップにエントリーしたのはイスラボニータ、ワンアンドオンリーという世代を代表する２頭。３歳世代の力を見せてもらいたかったが結果は大惨敗。さらに新生として注目された無敗馬、エイシンヒカリも重賞で底を見せてしまい４歳牡馬世代の未来がなにやら暗いものになってしまった。有馬記念２着馬のトゥザワールドや菊花賞馬トーホウジャッカルもまだまだ古馬一線級と戦えるのかは疑問符がつく。しかし、世代には一頭はかならず古馬一線級相手でも堂々と戦える可能性を秘めているダイヤの原石が存在するはずだ。いや存在しなければ困る。
　実はそんな現４歳世代のダイヤの原石がこの中山記念に出走しているではないか。◎ステファノスこの馬である。本格化前の皐月賞で人気薄ながら世代最強馬相手に５着と激走。フロック視されたが続く白百合Ｓで断然一番人気で圧勝。フロック視ではないことが証明された。セントライト記念でも直線かなり不利を受け４着と不完全燃焼。特に目を見張ったのは前走。１６００ｍと大幅な距離変更、初の古馬相手と決して楽な条件ではなかったが、スローペースで道中は後ろで構えるという厳しい展開ながら直線では３３秒を切る鬼足で全馬をなで斬り。役者の違いを見せつけた。順調に成長の上昇カーブを描けており、明け４歳になった今、さらにパワーアップしたステファノスが見れるはずだ。
　○ロゴタイプにも大注目。注目したのはローテーション。芝で復調気配をせっかく見せたのに前走、謎のダート参戦。正直意味が分からなかったがやっと分かった。このレースのための調教だ。だとしたらこのレースを勝つためにわざわざ負荷の少ないダートを選ぶのもうなずける。この馬は中山コース［３．１．１．０］と最強の中山巧者。中山で崩れることはまずない。本当はこちらを本命にしても良かったのだがみなさんそれに気付いているらしく大人気。穴党の私には触手が出なかった。
　やはり▲イスラボニータは外せないだろう。前走は使い詰めたローテーションが敗因と考えるのが妥当で、しっかり休養を挟んだこのレースではしっかり能力は出せるだろう。１８００ｍという距離もこの馬にとっては走りやすいだろう。
　後はダービー、菊花賞で４着と長いほうに適性があることは間違いない△タガノグランパを距離延長のタイミングで狙うとしてダイヤの原石は輝かしいダイヤモンドに進化するだろう。

◎１１ステファノス
○７ロゴタイプ
▲１０イスラボニータ
△３タガノグランパ