ダイヤモンドＳ　予想

　私は神様を信じている。私がもし不運に見舞われてしまったとしよう。その時、神様は私を助けてくれて幸運を与えてくれるとそう信じている。こればっかりは競馬となにも関係ないと思った人は大勢いるだろう。予想を見に来たはずなのに、神を信じるか、信じないかという宗教的な事を話しているのだからそう思われるのも当然。だが安心してほしい。ここは競馬予想のコーナー。私の神がかり的な文章構成でいつの間にか競馬の予想の話にすり替えて見せよう。私は競馬の世界にも神様がいると信じている。言わば競馬の神様だ。
　そんな競馬の神様は◎ラブイズブーシェに微笑むだろう。競馬の神様は時として残酷。秋シーズンまで順調に重賞勝利、Ｇ１好走と駒を進め凱旋門賞プランまで浮上するまでに至ったこの馬。しかし、年明け初戦の中山金杯でまさかの大惨敗を喫し、この馬の権威は地に落ちてしまった。しかし、競馬の神様は平等だ。ピンチの後には必ずチャンスがやってくる。確かに前走だけ見れば狙える要素は少ないが、だからといって函館記念を勝ち、秋天で４着と着実にこの馬が築き上げてきた実績をないがしろにしていいのか。答えはノー。仮にも凱旋門賞を目指している馬だ、こんなところでくすぶっていいはずはない。それに前走よりは条件は見違えるほどいい。まずは距離。３４００ｍという長丁場こそ初めてだが、父マンハッタンカフェ、母父メジロマックイーンという春天馬２頭による配合。今まで長距離を使っていないのが不思議なくらいのステイヤー血統。次に東京替わり。秋天４着もあるように隠れ東京巧者。この馬の特徴であるしぶとく伸びる脚も東京向きということが非常によく分かる。最後に騎手。今回は古川騎手から田辺騎手に乗り替わり。古川騎手が悪いとは言わないが、重賞実績が豊富な田辺騎手の方が良いことには違いない。特に今回は騎手の力量が左右される長距離戦。このスイッチが吉と出ることは間違いないだろう。
　○フェイムゲームにも神様は味方するだろう。前走は前半１０００ｍが６３秒台と超がつくほどのスローペース。前の２頭で決まるという象徴的な前残りレース。後ろからいったこの馬は文字通り神から見放さた展開。もともとこの馬が得意なのはバリバリの長距離戦。前走の２２００ｍでも距離不足。特に去年見せた出遅れて最終コーナーでまくりながら突き放すという圧巻の競馬を見せさえすれば２着以内は堅いだろう。
　▲今回数多くいる万葉Ｓ組の中ではシャンパーニュが狙い目。万葉Ｓは勝ち馬と等しい２着という好内容。勝ち馬のステラウインドが斤量２ｋｇ増で、この馬が１ｋｇとあれば当然狙いはこちら。積極的な競馬も好感が持てる。
　以下、前走で復調し、長距離も合いそうな△アドマイヤフライト、能力的には上位勢と引けを取らない△カルドブレッサ、長距離戦の安定感が魅力の△ファタモルガーナまでで、後は神に祈るのみだ。

◎８ラブイズブーシェ
○１６フェイムゲーム
▲１１シャンパーニュ
△１３アドマイヤフライト
△６カルドブレッサ
△１５ファタモルガーナ